テンプレ:仲間の魔物が喋る
「よく頑張ったな」
「きゅっ」
モンスターコロシアムは二日開催。
魔物の体力問題。
そして宣伝効果。
決勝戦の前日は、自然と一日空く。
そのおかげで――
俺たちはミクラル城のVIPルームを用意されていた。
三人部屋。
しかも、かなり豪華。
ちなみにあーたんの噂は、もう城内にも広がっている。
ミクラル騎士団。
物珍しさもあって、視線がすごい。
アカネがあーたんに声をかける。
「あーたん強かったですね〜」
「きゅっきゅ!」
「ま、ここまでは順調だな」
{はゃく私も会ぃたぃなっ}
ちなみに、みやも家から通信魔皮紙で話に参加している。
「そっちはどうだ」
{私がぃけるのはちょっと先みたぃっ ごめんねっリュウトっ}
「いや、いいさ。それより進展は?」
{奴隷商『女神の翼』はどんどん大きな組織になってぃってるみたぃっ 公式にも奴隷を派遣してぃる分、国も動きづらぃ状況……今やぁちらこちらに女神の翼の奴隷がぃるよっ}
「国の大きな歯車として機能しだしたか……」
{ぁと、私が子供ぅむ準備できてるっ}
「安心しろ。俺はアオイさんとしか子作りするつもりはない」
{むぅ……っ}
「ごしゅじんさまはこづくりできるの〜?」
「そりゃ、高校生だとしても大人だからな」
「じゃぁあ〜たんもごしゅじんさまのあかちゃんほしい〜」
「諦めろ」
「むぅ〜」
「………………………………え?リュウトさん?」
「なんだ?アカネ?」
「あ、あ、あ、あ、あのあのあのあの……あーたんが今しゃべしゃべしゃべべべべ!?」
「何言ってるんだ、まったく」
「おかしなあかね〜」
「ええええええええ!?」
仲間になった魔物が喋る。
テンプレの一つ。
「一応言っとくが『魔王』という肩書きだけでみやも魔物だぞ」
{なんかその言ぃかた嫌ぃっ}
「女心は難しいな」
「いやいやいやいや!?おかしいですよ!?」
「あーたん、人間の言葉を理解できるようになったのはいつだ?」
「うーん、わからないけどなんかわかったー」
「よろしい」
「よろしくなーーーい!」
こうして決勝前夜は何事もなく――
いつも通り終わった。




