次だ!急げ!
「どうだ? みや」
いやいやいやいや!
終わってないよな?
ここから「コア破壊したのに!」って展開だよな!?
みやはくるりと身を翻し、瞳に赤い紋章を浮かべてクリスタルドラゴンを見上げる。
「ぅん! 死んでるょ!」
う、うそだろ!?
この後、俺が窮地に立たされて勇者全員集合じゃないのか!?
アオイさんは!?
お義理兄さんは!?
1人で倒してしまったのか!?
「ふぅ……サンキュウ、みや」
内心めちゃくちゃ焦ってるが、ここはとりあえず倒したと言う前提で話を進めてみよう……もしかしたら、みやがフラグを立てる会話をするかもしれない。
「サンキュウ?」
「“ありがとう”ってことだな」
「えへへ、どういたしましてっ♪」
隣に立つみやの頭を、優しくぽんぽんと撫でる。
「勇者リュウト様、お見事です」
いつの間に居たのか。
長く流れる銀の髪に、整った顔立ち。
そして、鎧にはグリード城の騎士のマーク……
その顔はこの国では誰でも知ってるし俺でも知ってる超有名な人__ “国の代表騎士”の称号を持つ男。
みやは彼をみた瞬間動物みたいに威嚇してたので軽くチョップをして止める。
「こら、みや、この人は王宮の騎士さんだ、味方だよ」
「うぅ......」
「この度はクリスタルドラゴン討伐をしていだき心から感謝を致します。」
なるほど、ボスを倒した後に良くある話パターンだな。
フラグといえばフラグか?
ちらっと見るがクリスタルドラゴンは再生している感じはない……
「いえ!俺は最後のとどめを刺しただけできっと弱っていたんでしょう、“みなさんのおかげ”で倒せました」
「そんなことはありません、私達は一旦引き上げて被害の確認や救助に行きますが、後に城から直々にお礼の招待が来るでしょう、リュウト様はこれからどうしますか?」
正直、奴隷オークションで新しい仲間を買うまでの時間は迫ってきている。
ここで冒険者の誰かを救助して仲間にするルートもとれるが____
ん?いや、待てよ……
お義理兄さんはここに居たが。
アオイさんは居ない……
…………そうか!そう言うことか!
「ご免なさい!救助を手伝いたいのですが、俺たちは少し行くところがありまして」
このクリスタルドラゴンは物語にそこまで影響しない中ボスだったんだ!つまり俺たちそれぞれ1人ずつに中ボスが用意されててそれぞれが倒してる!
つまり!問題はその後!
「それは残念です、ちなみにどこへ?」
“アオイさんも”ひと足先に奴隷オークションで仲間を買うルートに突入しているってことか!!!!
「ジャックスタウンです!」
行くぞ奴隷オークション!
アオイさんに会いに!




