表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テンプレ勇者の一目惚れラブロード  作者: しぇいく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/50

到着!

 《スロー村》


 「よし!着いた!」


 ここはクバル村に1番近い小さな村。

 普段はそんなに人は居ないが今は人がごった返していた。


 既にクバル村では城の騎士達の物資や最初の冒険者達でパンパンなので1番近いこの村で第二拠点が開かれている。


 ルートとしてはスロー村から徒歩(全力ダッシュする予定)でクバル村まで行き、そこから転移ポータルで戦場へってとこだ。


 「とりあえず私達は準備をして向かうからここでお別れだね」


 「色々とありがとうございました」


 「なんだい畏まって、いつもみたいに敬語じゃなくていいさ」


 他のパーティーメンバーからも声がかけられる。


 「お前、みやちゃんを泣かしたら殺すからな」


 「俺たちのみやちゃんを頼んだぞ」


 「みやラブ」


 ……もっとも、ほとんど、みやについてだが……


 「えへへっ、みんなありがとっ」


 「「「うおおお!!!かわいい!!」」」


 「はぁ……ほら行くぞみや」


 「はぁ〜いっ」


 そういってスロー村ギルドで現地に行く承認を待っていたら__


 「あれ?あの子?」


 見覚えのある“少女”が人混みの中で荷物を持って行くのが見えた。


 「リュウトっ?」


 「確かあの子は__ユキ!」


 そう、グロッグドラゴン討伐後に会った未来の少女だ!てことは!


 「ヒロユキがいるはず!」


 「うにゅっ?」


 俺は急いでギルドカウンターにもう一度向かう。


 「すいません!」


 「はい、あ、リュウト様、申し訳ありませんまだ承認は__」


 「違います!ここにヒロユキと言う冒険者は居ますか?」


 「え?あ、ヒロユキさんなら負傷して__」


 「了解!」


 それだけ聞ければ充分だ!

 俺は一目散に外へ駆け出て走り始めた。


 「リュウトっ?」


 それについて来るみや。



 やっぱり俺の読みは正しかった!


 ・緊急クエスト

 ・伝説の竜の登場

 ・急な要請


 導き出されるテンプレートは!



 “勇者全員で討伐!”


 

 つまり、勇者である3人は必然的にここに集まっているのだ!

 アオイさんがいるはず!!



 だけど__


 「負傷?義兄さんが?」


 「義兄さんっ?」


 うむ。

 あのアオイさんの弟。

 つまりは俺の義理兄だ!


 しかし……勇者の身体を持ちながら、負傷している。


 先にクリスタルドラゴンと戦っていたのか?

 この後、俺とアオイさんが戦ってる時に良い所で登場するとか?


 色々とこの後の展開を予想するが、どちらにしろ苦戦は強いられるだろう。



 「気合を入れた方がいいな……」



 そして、少し外れた場所に1つの小さな家についた。

 先程チラリと見えたユキの目線や向き、そして急いでるところを見るとここに違いない。

 

 ………………よし!


 俺は呼吸を整えて勢いよくドアを開ける!







 「ヒロユキ!大丈夫か!」






 「ひゃぅ!?」



 その瞬間ビクッ!として背筋を伸ばしたユキ。


 


 たぶん、キスする直前で俺がドアを開けてしまったようだ…………



 ………………………本当にすまん。


 

 

 

 えーっと……ごほん。



 「ヒロユキ!死んだのか!?」


 「……うるさい、リュウト」


 お義理兄さんの姿は、正直、かなり痛々しかった。


 腕や脚は包帯でぐるぐる巻きにされていて、ところどころ腫れが目立つ。

 顔にも青あざが広がっていて、骨が折れてるんじゃないかって箇所もいくつか……。


 まるで、魔物に全力でぶん投げられて壁にめり込んだような――いや、それ多分実際にやられてる。

 

 お義理兄さんはみやに気付き、みやも、綺麗なお辞儀をしながら__


 「初めまして、リュゥトの妻ですっ」


 と、堂々と躊躇なく言い切った。


 「ちょ!?」


 「......おめでとうリュウト」


 「おめでとうございます」


 「二人して悪のりするなよ!?違うからな!同じパーティーメンバーの『みや』だ!」


 「......なんだ違うのか」


 「当たり前だろ!俺はアオイさん一筋なんだ!ってそんな事はどうでもいい!」


 「……リュウト、そう言うのは大声で言う事じゃない」

 

 「えーっと、ヒロユキその子は?」


 そう言って俺もユキを知らない前提で話す。


 お義理兄さんからすれば俺とユキは初対面。

 知っている方がおかしいからな。


 「......パーティーメンバーのユキ」


 「【勇者リュウト様】ですね?よろしくです!」


 ユキは目で訴えてきた。

 なるほど、話を合わせろと言う事か!そっちはそっちで慎重に動いてる様だな。


 任せろ!すっとぼけるのは十八番だ!




 「よろしく!......ってどうしてその事を?」



 「え、あ!えーっと、私はヒロユキさんのですね......」


 「......ユキはグリード城から派遣された俺のお世話係もかねてる」


 「あぁ、なるほど、それなら俺たちの事情を知ってるのか!」


 そう言う設定ね、把握把握。


 「ふぅーーーーーーーーんっ?」


 まずい!みやが疑ってる!


 「な、なんでしょうか?みやさん」


 俺はみやの背中を叩き“空気を読め”と合図をした。

 みやもこれ以上追求しなかった……ふぅ……


 「それよりヒロユキ!大丈夫か?お前がやられたって聞いて飛んできたぞ!」


 「......そこまで仲良くなった覚えはない」


 はっはっは!

 お義理兄さん!これからも仲良くしていきましょ!


 「相変わらずだな!まぁ冗談が言えるくらいなら大丈夫そうだな..................後は俺に任せろ」


 真剣な表情をする。

 テンプレ物語を進めないとな。


 「......任せるって?」


 「クリスタルドラゴンは俺が倒す。」


 「......」


 「安心しろ?お前をこんな目にした奴は生かしておけねぇ、準備が出来たらすぐ出発する」


 「......い、いや、俺は」


 「それ以上言わなくていい!安心しろ!男として当然の事だ」


 そこでみやにギルドから通信が入った。

 

 「リュウト、ギルドの人が特別にクリスタルドラゴン討伐に行って良ぃって......ぃこっ」


 「てわけだ!仇はとってくる!」




 そういって俺は部屋を出た後、一目散に村を飛び出した。












 


 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ