てことで帰還
「おかえりっおかえりっリュウトっ!」
ぱたぱたと軽い足音が近づいたかと思うと、白い影が勢いよく飛びついてきた。
「うん、ただいま」
「……っ、もー……ずっと待ってたんだから……」
少しだけ潤んだような瞳で見上げながら、みやは服をぎゅっと掴んだ。
「はいはい、てことで今の状況は?」
「えぇっ……感動の再会はっ?」
「今終わった」
「きゃふんっ」
そのままリビングに行き2人とも椅子に座る。
「まず、城に行った情報を整理する」
「うんっ」
「グリード城ではやはりアオイさんを見失っていた、時系列的には俺とヒロユキが城を出てクイーンズタウンに来た後、人攫いに攫われたという情報があった」
「ほむほむっ、勇者なのに人攫いに襲われるなんて弱いのっ?」
「はっはっは、みや、それ以上アオイさんの悪口言うと嫌いになっちゃうよ?」
「うぐ……」
「だが、その指摘は正しい、俺たち勇者は転生した際に全ての能力が人間離れしてるスーパーマンだ、なので2つのパターンがある」
「むにゅっ?」
「1つは、アオイさんが自力で脱出してるパターン、正直俺たちの力ならこっちのパターンの方が確率は高い、だが1番近いと言われてるこの街でアオイさんの噂を聞かないから森でサバイバルしてる可能性もある」
「はにゅっ」
「2つ目は、人攫いを倒した後にクインズではなく、他の街や村やその他に行った可能性がある」
「ふーんっ?」
「ま、勇者として召喚されてスーパーマンになってるのに人攫いにつれさられて奴隷になってるなんて事はないだろう、そんなの異世界転生物で聞いた事も見たこともないしな」
「人攫い関係ならっ、手っ取り早くぉ友達に聞ぃてみるっ?」
そう、俺も人攫いと聞いた時はテンションが上がってすぐに聞こうと思っていた……だが__
「いや、襲ったのがそのお友達か分からない以上、アオイさんの情報は隠していた方がいいだろう、勇者という事もあるが……あの美貌だしな……俺のせいで迷惑をかけたくないのもあるし、最終手段としてお友達を使おう」
もしもアオイさんの事を知らなかった場合を考えてほしい。
あの美貌、あの可愛さ、あの身体……ターゲットにならないわけがないのだ。
俺が情報を流してアオイさんに迷惑かけるくらいなら俺は切腹する。
「わかった〜っ」
「とりあえず、サバイバル中なのが高確率だからそれを最初に見て行こう」
「はーいっ」
「そうと決まれば早速だ!行くぞ!みや!」
「りょぅかぃっ!」




