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街外れにある少しボロボロな一軒家。

壁はところどころひび割れ、塗装も剥がれていて、雨の日には染みができる。


何を隠そう、俺の家だ。


「いや、今は“俺達の”か……」


「布団ぁったか〜ぃ♪」


みやは帰ってくるなり自分の布団に寝転ぶ。

布団もなんでも良いだろうと高くないやつなのだが今度良いのを買ってやろうかな。


「みや、布団であったまるのは後だ、作戦会議をするぞ」


「はぁ〜い」


そう言って俺はわかりやすくまとめた魔法の映像を映し出す。


「まず話した通り、俺の目的はアオイさんと結婚することだ、それには俺の思い描く道を辿らなければならない」


「その道にみやを仲間にする必要がぁったんだょねっ」


「そうだ」


「それで、次はどぅするのっ?」


「次の目標はこれだ」


ドンっと映像に映り出されたのは『奴隷!』と言う文字。


「どれぃっ?」


「そう、この存在が必要不可欠だ」


「それなら話ははやぃよねっ、早速、買いにいこっ」


「違う、そうじゃない」


「???」


「この世界……ちゃんとしすぎなんだ……」


「???ちゃんと???」


「あぁ……普通奴隷と聞いたらムチでバシバシ叩かれながら重い荷物とか運んでるイメージなんだが……この世界は奴隷の制度としてなりたちすぎてる!」


「そぅ?なの?」


「そうさ!分かりやすく言うなら奴隷という肩書きの職業だ、契約の呪いはあるが相手と条件を決めて行う、つまりその身体を好きに使ってエッチな事したり文句を言うからと強制催眠させたりしてはいけない!なんだこれ!本当に奴隷か!?」


「ぇっちしたぃのっ?」


そう言いながら服をゆっくりとねっとりと脱ごうとする。


「“例え”の話だ、それに俺はアオイさんでしか興奮しない」


「むぅ〜っ……それで、それのどこがいけないの?エッチ出来る奴隷ならそういう奴隷を買えばいいんじゃなぃっ?」


「俺の例え話が悪かったのは謝るが、そういうのを予め合意のもとの奴隷を買うのとは違うんだよ、それに奴隷って料金を支払い続けないといけないなんて決まりも現実的すぎて違う」


「じゃぁ、なんなの?」


「そこで次はこれだ」


画面が切り替わる。


「闇取引?」


「そう、闇取引だ、まだ噂程度しか情報はないが闇の奴隷商人が居るらしい」


「そこから買ぅのねっ」


「そうだ……だが俺はこの街で有名になりすぎたからあちらも警戒して接触してこない」


「どぅして?」


「基本的に冒険者には闇奴隷は不要だからってのもあるし、俺はこの街というかギルドにも顔がきいてるから話すのにリスクが高いんだろう、そこでだ!」


俺はみやに指さす。


「ぅゅっ?」


「お前に情報収集してもらいたい、闇の奴隷商を探れ」


「報酬はっ?」


「何が良い?」


「結婚」


「却下」


「むぅ〜っ」




こうして、リュウト達(主にみや)は次の仲間を探すことになった。







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