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何故か周りが騒がしい

朝のホームルームも終わり、ゆっくりしていると、いつもの様に遠坂が近ずいてきた。


「よっ周おはよう」


「おはよう遠坂」


 遠坂に挨拶を返すと、遠坂と一緒に来た川柳楓かわやなぎかえでにも挨拶をされた。


「周くんおはよう」


「川柳さんもおはよう」


 周は突然の川柳さんの挨拶に戸惑いながらも挨拶を返すと川柳さんが、小悪魔の様な笑みを浮かべながら言った。


「周くんって歌、歌うの上手いんだね〜昨日翔から動画が送られてきてびっくりしたよ〜」


 その話を聞いた瞬間俺は遠坂の方を思いっきり睨んだ。だが遠坂はなんにも気にしてない様子でこちらを笑いながら見ていた。


「しかもあれって結構難しい曲でしょ?」


「川柳知ってるのか?」


「知ってるよ〜クラかわの主題歌のラブコメ戦争でだよ」


 正直意外だった...川柳さんがクラかわを知っていると言う事が。


「川柳さんもラブコメ戦争歌った事あるの?」


「勿論! クラかわ見てるからね、でも難しくて……」


「難しいよね、あれキーとか高くなったり、低くなったりするから」


「うん……」


 それを横目で聞いてた遠坂がいきなりこんな事言い始めた。


「そんなに難しいのか……ならさ今度の土曜日みんなでカラオケ行かないか? 他の人も誘って」


「いいね翔! 周くんも来る?」


 突然のカラオケの誘いに俺は戸惑った。何せ周にとって女子とのカラオケなんて今後一切未来過去、あるなんて思ってもなかったからだ。


でも返事は勿論、決まっていた――。


「行くよ、でも他の人って誰を誘うんだ?」


「翔! 有紗ちゃん誘うのはどう?」


「坂月さんか〜誘うか!」


「周くん、坂月さん誘っていい?」


 楓は、良いかな? と言わんばかりの顔でこちらを見ていた。


別に有紗と行く事に躊躇いも嫌悪感も無いので断る理由も無い。


「大丈夫だよ」


「じゃあ有紗ちゃんに行けるか聞いてくるね!」


「うん」


 楓が有紗に聞きに行くと、有紗からカラオケに一緒に行く了承を貰えたのか楓は、腕で丸を作りこちらに向けていた。



 カラオケの誘いを結び付けてから二日が経ち土曜日になった。集合場所は、カラオケに現地集合。


周が支度をして指定された、九時三十分より十分早い時間にカラオケに着くと、みんな揃っていた。


「みんなおはよう、遅くなった」


「おはよー! 周くん」


「周おはよう」


「高橋くんおはようございます」


 みんなに挨拶されて、返事を返した所で俺達は、カラオケに入り始めた。


カウンターで部屋の番号を聞いて、教えられた番号に遠坂達が行こうとするが俺は飲み物を取りに行こうとしていた。


「じゃあ俺飲み物先に入れてくるけど何かいるか?」


「俺、ソーダ!」


「私、ミルクティー!」


 遠坂と楓の飲み物を聞いて、有紗の飲み物を聞こうとすると。


「高橋くん私も手伝いますよ」


「大丈夫だよ、坂月さん」


「気にしないで下さい、手伝いますよ」


「ありがと、助かるよ」


 有紗と二人だけになった周は、坂月に気になっていた事を聞いた。


「坂月さんってやっぱり、結構アニメ見るの?」


 突然そんな事を聞かれた有紗は、若干体を揺らしながらクールな素振りで言った。


「まあ、そこそこアニメは観ますね」


「そうなんだ」


 可愛げもない話をしていると、先に部屋に行った二人の飲み物と自分達の飲み物を入れ終わった。


「坂月さん大丈夫? 持とうか?」


「全然大丈夫です」


「そっか、じゃあ俺達も部屋行こうか」


「はい」


 周と有紗は、そう言い自分達のカラオケルームに向かった。


部屋に入ると遠坂と楓が既に歌のセッティングを始めていた。

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