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陽キャとカラオケ

昨日の出来事があった日から一日が経った、火曜日の昼休み。当然クラスメイト達は友達と昼ご飯を食べているが、俺は当然ながらぼっち飯だ。理由は、五月に差し掛かってクラス内である程度カーストが出来始めて来た頃、俺はそのカースト内で友達を作れず一人で居たら、案の定ぼっちカーストになって居たのだ。


「ぼっち飯うめぇ……」


そう俺が一人で嘆いていると、陽キャでカースト上位である、遠坂翔とおさかかけるが近寄って来た。


名前だけで分かる陽キャだ……。遠坂は、カースト上位であるが、何故か入学してすぐからよく俺に絡んでくる。


「周〜今日もぼっち飯か?」


遠坂は知ってると言わんばかりの顔ぶりで聞いてきたので俺は少しイラッと来たが。


「そうだよ、いつものぼっち飯だよ?」


俺が、文句あるか、と言う視線を向けると遠坂は、隣に座った。


「なあ、周〜もうそろそろ入学して1ヶ月経つなあ」


「だな、早いもんだ」


「そうだな」


そんな誰が見ても他愛も無い話をしていると突然遠坂から意外な誘いを受けた。


「周、放課後暇か?」


「どうしたんだ急に?」


「いやさ、放課後暇なら男二人でカラオケ行きたいなって」


遠坂がカラオケの誘いなんて珍しいな……にしても俺カラオケなんて全く行かないぞ……。


「ああ、そういう事かまあ、暇だぞ」


「それじゃ決定〜! 放課後、校門で集合な!」


「おいちょ、まだ行くなんて……」


「いいだろ、どうせ放課後暇だろ?」


「はあ……まあ、分かったよ……」


遠坂に半ば無理矢理、カラオケに行く事にされた俺は、深くため息をついた。



昼休みが終わり、その後のの授業を気だるげに受けているといつも間にか放課後に差し掛かっていた。


周は下駄箱に向かい、上履きから靴に履き替えて校門に向かった。


「遠坂待ったか?」


「いや、全然俺も今来た所だから待ってないぞ」


「そうか、じゃあ行くか」


「そうだな」


遠坂と話題性も無い話をしながらカラオケに向かっていたら、遠坂から突然恋愛話を持ちかけられた。


「周はさ、気になる人とか居るのか?」


「なんだよ急に? まあ、別に居ないけど」


「逆に遠坂はどうなんだ?」


「俺は、彼女が居るからなぁ」


「え!?居たの?」


「うん、幼馴染の川柳楓だよ」


「楓さんってあのいつも遠坂と、一緒に居る人か?」


「そうだぜ」


遠坂と恋愛話をして居たらいつの間にか学校から最寄りのカラオケ店に着いた。


店内に入って周と遠坂は、飲み物を頼んで店員に言われた部屋に向かった。



「二人だと結構カラオケの部屋って広いんだな」


「そうだな結構、広いな」


カラオケに来たので歌を歌おうとマイクを取ったら、遠坂から聞かれた。


「そう言えば周は何の曲歌うんだ?」


「クラかわってアニメの主題歌ラブコメ戦争って曲だよ」


「アニソンか〜じゃあ俺は、適当に何か歌うか」


「なんだそれ(笑)」


面白おかしい話をしながら、歌い出すと遠坂は、スマホを取り出しこちらに向けて居たので、何かを企んでいる事が分かった。

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