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義理の兄と妹。  作者: 紫鶴
お母さんの再婚一年目の夏休み。
8/28

家族。


 よければブックマークなどよろしくお願いします!


 一度部屋へ戻って母さんと話して、一時間が経過した。

 俺ー奏音は父さんを待つ。


「ただいま」

「おかえり、父さん」

「陽奈ちゃんは?」

 父さんがそんな質問をする。

「帰っていると思うわ、海斗さん」

「そうか。奏音、部屋を見てきなさい」

「了解」

 部屋へ戻ってみると、階段が上がっていた。

 このことを伝えると、母さんは冷静に言った。

「さっきの会話を聞かれていたのかもね。寝たんだと思うわ」

 こっちを見た。

「階段、無かったでしょう?」

「うん」

 子供みたいな答え方をしてしまった。

「大丈夫よ。明日には、起きて‥‥‥ん? 通知が来た」

 母さんのスマホが鳴った。

「えとえと、『再婚したのか』ですって。ブロックしてたのに」

 トラウマは相当らしい。

「『今度会えないか?』は? 会う訳ないでしょう。大事な娘傷つけて!」

「まぁまぁ、落ち着いて、愛子」

 父さんがストップをかける。

「なんで元嫁に今になって連絡するのよ! いきなり再婚したのかって、酷くない?」

「確かにね」

 なになに?

 ええと、通知の内容を纏めるとこう。

・会えないか。

・会えないなら、陽奈でいい。

・戻ってこいよ〜。

 です。

 通知が来るたびにぷりぷりと怒る母。

 それを止める父。

「陽奈で良いって酷いです」

 俺は言った。

 父だったとは思えない発言である。

「勿論、行かせないわ。大切な娘ですもの。もうあの男のせいで傷つけたくないわ」

 ですよね。

「はい。まずはお夕飯だよ、愛子、奏音」

「はーい」

「分かった」

 食卓の準備を俺はして、母さんは皿に盛り付ける。

 結婚する前、たまにあった光景だから、不思議には思わない。

 それでもぷりぷり怒ってるから、父さんがストップかけている。指を怪我しかねないから。

「置ける?奏音」

「置けるよー」

 今日は3人分。さっき部屋に戻ったら、やっぱり階段が上がってたから。

「こんなもんかしら」

 ことりと最後の皿を置いて、準備は終わり。

「絶対にさっきのは陽奈ちゃんには言わないこと。分かった? 口が滑ったとかも無しで」

「了解です」

「勿論よ」

 父さんは会社員だ。優しいし、カッコいい。俺の憧れ。


 とりあえず、夕飯を食べて、風呂に入り、各々の部屋に戻ったのでした。


 元父が酷い奴に確定してしまいました。そうなると思っていなかったので、作者も意外です。

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