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義理の兄と妹。  作者: 紫鶴
お母さんの再婚一年目の夏休み。
4/28

昔と癒しの喫茶オリオン。

よければブックマークなどよろしくお願いします!



   ※※※


 昔の夢を見た。

 お母さんと前のお父さんが夫婦喧嘩をしていて、とても怖かった。

 お母さんの様子もいつもと違ったし、お父さんもとても怖かった。

 お母さんに連れられて、家を出て、お父さんが追ってきたけれど、お母さんが無視して。

 新しい家でとても楽しく暮らしていた。

 けれど、離婚したはずのお父さんが我が家にやってきた。

 ーその後の悪夢は思い出すたびに体が震えて眠れなくなる。

 どうしても眠れない時は、少し強めの睡眠薬を飲んだりしている。

 

 ※※※


「! お兄ちゃ、・・・・・・起きてる?」

 隣を見るとお兄ちゃんがいる。何故に?

「ふぁぁ、起きた〜」

 座って伸びをする兄。

 待って、色気が過ぎるんですけど!

「おはよ、陽奈」

「おはようございます。お兄ちゃん。ところで何故ここで寝てるんです?」

「あーね。昨日ソファで寝落ちしてたし、上にまだベッド無かったっしょ?だから運んできただけ」

「へー。そうなんですね、ありがとうございます。あ」

 わ、ヤッベ時間。時計を見るともう7時半。

 夏休みとはいえ、バイトは普通にあるのだ。

「お兄ちゃん、荷物適当に私の部屋に詰めといて!」

 ダダダっと梯子を上がり、ささっと着替え、リビングへ降りて朝ごはんをとる。

「お父さん、お母さん、おはよう」

「おはよう陽奈」

「おはよう陽奈ちゃん」

 そのまま朝ご飯を食べて、部屋にカバンを取りに行く。

「お母さん行ってきまーす!」

「行ってらっしゃい。こっちのことは任せて」

「ありがと〜」

 そのまま走って駅へGo(ごー)


 ※※※

「朝から騒がしいな」

 と父。

「何かあったのか?」

 と兄。

「バイトよ。カフェの」

 と母。

「行きたい」

「行ってみたい!」

「あらあら、荷物を運んでからね」

 そんなことを話していたとはつゆも知らない陽奈である。

 ※※※



「マスター!」

 がらんがらんと音を立ててドアを開けた。

「遅刻じゃないよ。大丈夫」

「はーちゃん。おはよう」

「ちーちゃん」

 目の前にある渋めのおじさんが、この喫茶オリオンのマスター。

 その隣にいるのが幼馴染の佐藤知衣花(さとうちいか)。背が私より高くて、大人っぽい女の子。

「ほら、エプロンつけて! お客様がくるよ」

「ありがとう」

 ちーちゃんだーい好き!

 頼りになるし、大人だし。勉強教えてくれるし。

「いらっしゃいませ。ようこそ」

「「喫茶オリオンへ」」




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