妹の寝顔と兄の悶え。
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その日の夕飯後。
風呂に入って荷物運びは明日ということになった。
風呂に入った後、俺―葉月奏音は自室にあるソファをみた。
「何でここで熟睡してるんだ」
さっきまで本を読んでいたはずなのに。
寒くないのだろうか。薄めのワンピース一枚で。
最初に風呂に入った陽奈がソファの上で熟睡していた。
「風邪引くぞ。ほら、起きて」
「うぅん」
「うぅんじゃなくて起きて!」
ゆすってもダメ。起きない。仕方ないなぁ。
「うーん。じゃ、ちゃんと掴んでてよ」
陽奈の腕を首に回して、抱っこ。
少し広めのベッドの上に下ろして、俺も寝転んだ。
「寝顔も可愛いなぁ。天使か」
俺は母さんに陽奈の写真を見せられて一目惚れした。
それで再婚することも即OK。
今日初めて会ったけれど、やはり、とても可愛く、又、愛らしい。
陽奈をぎゅっと抱きしめて、電気を消した。
「お兄ちゃん、大好き」
「? あぁ、寝言か」
俺の胸に顔をすりすりしてくる妹。それを可愛いと思って悶えている兄。
側から見ればヤバい状況である。
ただ、少し気になることはあった。
とても控えめな性格、何かに怯えているように時折震え出す体。あとたまに見え隠れする何かの跡。
これは後で調べようと心のノートにメモメモ。
強くぎゅっと抱きしめて、布団をかぶった奏音だった。
陽奈のことについては、後々の作品でわかるかと存じます。
奏音の一目惚れ。この恋は叶うのでしょうか?
後の作品に乞うご期待ください!