バターのようにとろけたい
真夏の夜いつもの様にぐったり過ごしていた。
「お腹空いたな〜。さすがに12時過ぎるとお腹空いてくるな...
夜に食べるとか悪魔的過ぎるけど〜」
「... ポテチでも買いに行くか!!!」
そうしていそいそと靴を穿きコンビニのお菓子の棚へ直行した。
店員「いらっしゃいませー」
僕「んー、やっぱりポテチはのり塩だよな!... でもうすしおも捨て難い...」
「よし決めた(脳死)!しあわせバターにしよう!ラス1だしなんかレア感あるしっ!」
そうしてポテチ(しあわせバター)に手を伸ばすと...
僕「あっ...」
?「あっ...」
横にいた見知らぬ美少女と手が重なってしまった。
※?→美少女
美少女「すっ...すいませんっ!どうぞ」
僕「い...いや大丈夫です!僕は別の買うんで...」
美少女「私も大丈夫なんであなたがどうぞ!」
僕「いえいえ僕が....... 」
こんなやり取りを数分続けていたら
美少女「そうだ!外の公園で一緒に食べませんか?」
僕「えっ...。知らない僕何かと一緒でも良いんですか...?」
美少女「せっかくですし一緒に..... ね?...」
僕「じゃ...じゃあお言葉に甘えて...」
会計を済まし僕と美少女は外の公園に向かった。
美少女「お名前伺ってもいいですか?」
僕「えっと...僕は"高野 楓"です。」
美少女「エッ!!かえでさんなんですか?私もかえでなんですよ! 私は"朝日奈 花楓"ですっ!!!」
「こんな奇跡ってあるんですね!少し感動しました(ニコッ)」
※美少女→朝日奈
そう笑った彼女は夜なのにとても眩しくとても形容し難い可愛さだった。
そして僕はこう思った。「この可愛さはS級だろ...」
そんなこんなで2人でベンチへ座りポテチの袋を開け食べる
朝日奈「やっぱりしあわせバターを食べるとしあわせな気分になりますね!」
僕(頭の中)「僕はその朝比奈さんの笑顔で幸せです...」
僕「しあわせバターはこの甘さが手を休ませてくれないですよね(ニコッ)」
朝日奈「しあわせバターの美味しさを分かってくれる人がいて良かった〜(ホッ)」
「実は私の周りの人達ってしあわせバターが好きな人いないんですよね...」
「だから初めて理解者が出来て凄く嬉しいです!」
雑談をしながらポテチ食べてたらもうすっかりポテチが無くなって時間も1時をまわった。
僕「無くなっちゃいましたね、
でもまぁもういい時間ですしここいらでお開きにしましょ!」
朝日奈「そうですね。」
「あ!そうだ!LINE交換しましょ!」
僕「いいですよ!」
僕は朝日奈さんのLINEを手に入れ、心の中でガッツポーズを決めました。
朝日奈「これでいつでもしあわせバターに着いて語れますね!」
「じゃあ、さようなら!」
こうして僕と朝日奈さんの初めて出会った一日が終わった。