七、着信
これは半分実体験です(笑)
初めて携帯電話を買ってもらって半年後くらいかな? 何回も間違い電話が掛かってきていました。
その体験をベースに書いたのがWEB版の「着信」です。
私が学生の頃は学校に携帯電話を持っていったら没収という校則があったので、自宅に携帯電話を置いて登校してました。
特に使う用事もなかったですし。
サラリーマンっぽい方から営業先に向けた(つもりが私の携帯にかかってきている)電話には出ることができなくて。
あまりにも何度も掛かってくるので、留守電に残っているメッセージを聞きながら、折り返し掛け直して「電話番号間違えてますよ」ってお伝えするべきなのかなぁと思ったりもしました。
結局掛け直さなかったけど。
どこの誰だかわからない人に電話するって怖いですからね。
あの頃から電話番号変えてないけど、不思議なことに半年くらいで間違い電話の類はぱったり無くなりました。
なので今でも「きっと似たような電話番号の人が複数いたんだろうなぁ」と思うことしかできないんですよね。
当時は不気味だし怖かったです。
それと同時に次はどんな電話が来るかなぁと楽しみにしていた部分もちょっと……(笑)
編集担当さんとお話して、「その携帯、どこで拾いました?」という質問に特化する内容にした方が不気味ですよね、という流れになりました。
そしてとどめの雑踏の中での出来事。
現実で起きたら本当に嫌だ。
そう思うことを描くのがホラーを書くコツだと考えているんですが、こればかりは本当の本当に嫌ですね。