十八、絵本②
絵本作家が亡くなった後、編集部で起こった話。
「検索してはいけない言葉」でしばしば見かけるポップな雰囲気なのに不気味な絵をイメージして書きました。
可愛くてマスコット的な存在だったキャラクターが助けを求めてきたけれど、それが叶わないと知ると恨めし気な顔をして見せるというちょっと人間っぽさを感じさせるお話になったんじゃないかな。
作品における絶対的な存在は作者であるけれど、だからと言ってキャラクターを作者の一時の心情だけで亡き者にするのは違うのでは? というのがこの話の根底にある考えです。
というのも、私の知人で自分の過去作を「無かったことにしたい」と時々発言している方がいまして。
そこにモヤっとしたものを感じたのがひとつのきっかけになっていますね。
私にもこれはイマイチだったなぁと思う小説はありますが、だからと言ってなかったことにしようとは考えたことがなかったんですよね。
しかし、消すも残すも作者しだい。
外部の人間がどうこうと口をはさむことではありませんからね。それだけはしっかりと心に刻んでおかねばとこの文章を書きながら改めて感じました。




