五、虫の知らせ
お気付きの方も多いと思いますが、WEB版からタイトルが変更となりました。
元のタイトル「南無阿弥陀仏」は高校時代の友人に「何かお題ちょうだい!」と無茶振りした時に出してもらったワードの中の一つです。
初期の短編は半分くらいその子がくれたお題だったはず……。
お題を出すのがすごく上手な子で、本当に助かったんですよね。
その友人がいなかったら怪奇短編集はできていなかったと言っても過言ではないかもしれません。
お経といえば南無阿弥陀仏か般若心経のイメージが強いですが、あれはどうしてなんでしょうかね?
心霊系のテレビ番組で耳にするのも般若心経がほとんどですし。
一般的に耳馴染みのありそうなものを用いているということなのかな。
このお話では特に宗派的にどうこうという設定はなく、仏壇のイメージだけだったのでタイトルはより内容を暗示する「虫の知らせ」に変更されました。
何らかの不思議な力によってお父さんがいるところ(?)に行く方法を知ったお母さんが主人公にも一緒に来ないかと誘います。
主人公は現実的に考えて無理だから、と断っていますが、あそこで「会いたい」と答えていたらどうなっていたのでしょう?
一緒に事故に巻き込まれて、本当にお父さんに会えていたのでしょうか?
それともお母さんだけが「その場所」へ行けるのでしょうか?
事故の死者はお母さんだけ……というのを書いたような気がするんですが改めて読み返してみたらそんなことどこにも書いてないんですよね。
あれれー?
まあ、そういうこともありますよね(←)