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四、霧中

 作中に登場する「童話」はグリム童話の一つである「ヘンゼルとグレーテル」です。

 おそらくほとんどの方が知っていると思いますので内容は割愛しますが……。


 夢見る少女のような思考回路を持った女性が童話の真似をして子供を失うというお話ですね。

 この話に登場する女性は子供の死を認識したことで目が覚めたようですが、時すでに遅し。

 後悔の日々を送っています。


 ネットでとんでもない親のエピソードを見ていると、実際に反省する人とそうでない人、半々くらいなのかなぁという印象を受けます。

 強烈なエピソードをまとめてるサイトとか動画を見ているせいだからだと思うけど。

 この女性もそういう人をイメージして書いていましたが現実は小説より奇なり、とはよく言ったもので……。




 女性の元へ自分が見捨てた子供が霧の中からぼんやりと現れ、手招きをします。

 特に恨み言を言うこともなく、ただ一緒に来てくれと誘うのです。

 しかもその子供は「友達」を連れてきたと言うんですよね。


 果たして、それは本当に彼女が森に捨ててきた子供なのでしょうか。

 その子が連れてきた「友達」は人間なのでしょうか。

 あるいは彼女の行いに報いるための……――。


 いずれにせよ、罪悪感に押し潰されそうになっていた彼女にとってはそのどちらであっても大して重要ではないのかもしれませんね。

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