八、カブトムシ
飼育ケースを落としてカブトムシのサナギを殺してしまった主人公。それを隠すためにシリコン製のおもちゃのサナギと入れ替えます。
それから十年。役目を終えたおもちゃのサナギを捨てようと手に取ると、まるで生きてるように足をばたつかせたのでした……というお話ですね。
この話を書いていて思ったのはサナギの形をしたおもちゃなんてマニアックなものが存在するのか? という至極当然の疑問でした。
でも展開上必要なものでしたからね! 現実にあろうがなかろうが構わないのですよ。ええ。
……と書いていて思い出したのですが、子供の時のことですが町内の子供会のイベントでホログラム加工された虫のシールをもらったことがあります。
横15センチ、縦3、40センチくらいの巨大な台紙に数十枚のキラキラなシール。――と書けば子供が喜びそうな玩具かなと思われそうですね。ところがそのシールに印刷されている虫がですね、ムカデとかカミキリムシとかパッとしない、むしろ害虫のようないわゆる「気持ち悪い虫」たちなのです。
リアルすぎる害虫のシールは使い道がなくてそのまま保存していたので、もしかしたらまだ実家にあるかもしれません。
たしか英語表記だった気がするんだけど、見たいような見たくないような……。




