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十七、天使
私がこれまで書いた中でも割と珍しいSFっぽい雰囲気のお話です。
得体の知れないものと出会うことを想像すると何だかとても不気味なイメージを持ちますが、それが「天使」という名前を与えられるとなぜか優しくて幸福をもたらしてくれる存在という風に解釈してしまうように思うんですよね。
あとは外見も関係してますよね。
おどろおどろしいモンスターのような見た目であれば善良な存在であっても迫害を受けますし、愛らしかったり美しかったりするものであれば憧れのまなざしを受けて大切に扱われる。
でも、実際どうなのかな? って。
人間、本質を見抜くよりも前に自分たちの都合のいいように解釈してしまう部分があるような気がします。
それが裏切られて、現実を突きつけられた時の表情を想像するのって楽しいですよね。




