十二、忘れ物
公園とか河川敷ってどこから来たのかよくわからないものが落ちてますよね。
成人向けの雑誌とか。
トレーディングカードが大量に(デッキ二つ分くらい?)落ちてるのも見たことがあります。
カードは誰かが落として行ったんだろうけど、雑誌類は処分に困った人が捨てていくんでしょうね。
マンガでもあるあるなネタで、子供たちはそういうのを嬉々として拾いに行ったりしますが普通に不法投棄ですからね。
皆さんは真似しちゃダメですよ。
主人公は落ちていたディスクを興味本意で持ち帰ってしまいますが、中身が何だったかは本編の中では明かされていません。
これは下手に「〇〇でした!」と書いてしまうと白けてしまうと思ったから。
それならこの話のように読者さんの想像力に委ねたいなと考えてしまいます。
おかげで「オチがない」なんて言われてしまうんですけどね(笑)
ホラーにおいて明確なオチって必要なのかな? と思うこともあります。
下手にオチをつけようとして「一連の怪奇現象は宇宙人の仕業でした! 宇宙人と最終決戦です!」という展開になった書籍を読んで思いっっきり白けたことがあるせいかな?
余韻と想像の余地を残すことで、読み手がそれぞれに過去の体験と重ね合わせてぞわりとしてもらえたら。
ふとした瞬間に思い出して想像を膨らませてもらえたら。
そんな風にちょっと意地悪な意図もあったりなかったり(笑)
ただ、ひとつだけお伝えしておかなければいけないことがあります。
最後の一文で主人公の一人称が「俺」になっていますが誤植ではありませんよ。




