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#18男子寮

何故乙女ゲーなのに、乙女たちが出てこないのか。


その真相はまもなく明らかに?

寮棟は五階建ての建物だった。

講堂に比べるとシンプルだが、ベルサイユ宮殿なんかで見られるバロック様式風だ。


──ほんとすごいな。かっちょえーわー。タワマンより高値そう。ここに住むのか。中ってどうなってんだろう?こういう古めかしい見た目だとやっぱり中は薄暗くて教会みたいなんかね……


そんな事を思いながら中に入ってみると……


守衛のおじさんがいた。ってかコンシェルジュか?スーツっぽいの着てるし。ホテルマンっぽいんですけど。

フロントの奥にエレベーターみたいなとこがある。そんで、さらに奥にはスポーツジムみたいな設備が見えた。


てぇ!普通に高級マンションじゃん!

エレベーターあるし!外観とえらい違いだな。

動力どうなってんの!?


ライオネルに聞いたら、魔法の力だそうだ。地下に巨大な魔法石があって、それが電気ガス水道などのライフラインを担ってるらしい。

でたよ、さすがご都合主義!!

いや~便利だなぁ~。


入寮者は皆フロントに集められ、寮での規則を説明書と共に伝えられた。

門限や施設の使い方、女性陣を部屋に連れ込むのはご法度等が書いてあった。


部屋は上からSクラス階、ABクラス階、CDEクラス階となっていた。


エレベーターに乗り、部屋があるという五階に向かった。


「我々は最上階だ。Sクラスの先輩方も同じ階だからな。会ったらこちらから挨拶するんだぞ」

と、ライオネルに注意された。


「ライオネル……から挨拶するんですか?」

国の王子なのに自分から挨拶とか、意外だった。


「ああ、ここにいる間は私の身分は関係ない。そういう風にさせてくれと父上にも頼んである。まぁ、全部がそうとは出来ないんだろうが……」

少し寂し気に微笑みながらそう言った。


──なんか、いいやつだよな。やっぱり……そりゃ攻略対象一位になるわ……。俺も惚れそうだもん


「ライオネルは夢とかあるんですか?」

思わず聞いてしまった。


「ん?そうだな。あるにはあるが……君はどうなんだ?エリック」


質問を質問で返されてしまった。

言いたくないんだな……つまりはまだ俺は信用されてないって事だ。そりゃそうだ。会ったばかりだもんな。

……なんで俺は寂しいって思ってるんだ?


「夢というか……まずは素敵な婚約者を見つけたいです」

そう、ユリアちゃんと婚約しなければ俺は帰れない。もう、それしかない。


「はは、そうだな!私もそれも一つの願いだ」


「エリックってば素直だね~。僕も見つけなきゃなんだけど、いなけりゃいないで構わないよ。僕は次男だし、家の跡継ぎ問題は兄が頑張ってくれるでしょ。ライオネルもさ、次男で良かったよね」


「ああ、私は兄の手伝いが出来ればそれでいい」


「お前たちは真面目だな。俺は今が楽しければいい。まぁ……一つ面白いものも見つけたしな」

ゲイルがそう言い、ポンと肩を叩いてきた。


ビクッとした。

くそ!気安く触んなや!あんたは苦手なんだってば。


ツツツとゲイルから距離をとり、ライオネルの側に寄った。

クククっとまた笑われた。


五階に着き廊下に出ると、音を吸い込むような重厚な絨毯が敷いてあった。

部屋の方を見ると其々のドアに、名前の書いてある豪華に縁取られた表札が張ってあった。


──うわーすごー……かっちょえー……やっぱSクラスは特別待遇だよな……これ。


「では、また後でな」

「また一時間後ねー」

「じゃあな」

「はい。失礼します」


それぞれが挨拶を交わし、一時間後の集合時間まで自由時間となる。


俺はエリックの名前の書いてある部屋に行った。

魔法って便利だなぁ

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― 新着の感想 ―
[良い点] だんだんとフラグが立ってる所 [気になる点] フラグが多い 悟は、どうやってユリアたとくっつくのか [一言] 最近だんだんフラグが大きくなって行ってる…… 忘れられてるのがありそう…
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