#13異国の友
攻略対象の4人、出揃いましたぁ~
さて、誰がユリアのheartをgetするのかな?
その前に、果たしてまともな乙女ゲーになるのかが疑問。
そこには浅黒い肌にグレーの髪、赤い瞳の異国の男が立っていた。
ぐぉーーー!!
これ、もう絶対攻略対象じゃん!!
何コイツ!?色気ありすぎだろ!15歳なんだよな!?完全に大人の雰囲気じゃねぇか!!
あ、やだ……来る、きちゃうーーー!
『俺はゲイル・ブラックダイヤ。隣国ドリーム王国随一の公爵家の三男だ。ここセレブリティ学園には留学生としてやってきた。親父が隣国の事は知らねばならんとか言って、放り込んだんだが、堅苦しいのは嫌いだ。まぁライオネルはいいやつだが……つまらなければ国に帰るつもりだ』
うわー……なんか、これまたGoing My Wayなやつ来たな……。
「……そいつがお前と並んで首席だったやつか?」
「ああ、彼がエリック・レッドクローバーだ。エリック、この男はゲイルと言って隣国の留学生なんだ。我々より一つ年上で……少々独創的ではあるが……んんん!まぁ、同じSクラスのよしみ、仲良くしてやってくれ」
ライオネルが紹介した。
……そうか、この色気はいっこ上だからか?
それにしてもライオネルを“お前”よばわりって……なかなかやりおるな……目付きも鋭いし、野獣って感じだ。
「……ふーん……お前がエリック・レッドクローバーか。噂通り真っ赤な髪だな……。まぁ、別に無理に仲良くしなくてもいいぜ?ライオネルはお節介だからな」
俺も“お前”よばわり……ちょっと怖い……。
「……エリック・レッドクローバーです。よろしくお願いします」
その迫力にのまれ、上手くしゃべれなかったが、例にならえで右手をだし、握手を求めた。
「ふっ……ああ」
しばらく見つめられたと思ったが、グッと手を握られた。そのままぐいっと引かれ、背中に手が回った。
「……ガチガチだな。俺はゲイル・ブラックダイヤだ。まぁ、よろしくな」
耳元で囁かれ、ゾワーっとした!
いやーーーーん!イケボーーーーー!!!
何?あたしを狙ってるの!?危険だわ!この男、危険すぎるぅ!
ってぇ!!だ・か・ら!俺は乙女じゃねぇ!
いや、マジでなんなん?コイツ……。
この独特の外見に低くて甘い声……。
……うわー……嫌だ……異人種過ぎて、関わりたくない……。
「……えーと…………はい…………」
すっかりビビってしまい、掠れた声しか出なかった。
ゲイルはポンポンと背中を叩き、ニヤリと笑って、すっと離れていった。
『代表者以外の在校生の皆さんは、講堂から退室してください。繰り返します。代表者以外の……』
と、放送が入った。
「そろそろ始まるな。まだ紹介したいメンバーはいるが、後にしようか。席に座ろう」
ライオネルがそう言って皆を席へと促した。
悟ルン、貞操の危機!?
なーんてね。
次は乙女たちのターン。




