表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/153

#113 何の話だよ

どこまでが許されるのか……?


苦手な人は回れ右。

もしくは、1人でこっそり読んでね。


OKな方はポチッと意思表示していただけたら励みになります……


スイカガメの事はとりあえず一段落し、あとは寝るだけとなった。


「それじゃお休みなさい」

ルルカとユリアが仲良くイルカの部屋へと向かった。


「お休み」「また明日」等と挨拶し、去り行く背中に手を振ったのだった……。



ルルカとユリアが去った後、俺たちはリビングからカメの部屋へと移動し、それぞれ寝間着に着替えた。


「ふぁ~~」

ボタンをとめながら、思わず欠伸まじりのため息が出た。

はっきり言って大変な1日だった。ベッドを前にしたら急に疲れがどっと出た。もう早く休みたい。


──ドーンとベッドにダイブして、夢の中へ……とはいかないかねぇ……



「お子ちゃまはもう眠たいか?」


ポスっと頭にゲイルの手が乗った。


「……ちょっと疲れただけだよ」

その手をベシッと払ってやろうと思ったが、ふとスイカガメが火を吹いた時の事を思いだし、止めた。


「退かさないのか?」

そう言ってエリックの髪を、くしゃくしゃっと崩した。


「……別に……」

まぁ、もう寝るだけだからいいや。眠いし。


「……ふーん」

しばし赤い瞳でエリックを見つめ、乱すのを止めた。

グチャにした髪をスイっと手櫛で梳いた。



「さて、どうするか……」

くっつけたベッドを前に、ライオネルが腕をくみ、誰にともなくそう言った。


「皆はどうしたい?」

皆を振り返りつつ質問した。


「はい」

「エリック」

「ジャンケンで勝った人から寝る場所を決めたらいいと思います」


「はい」

「セリウス」

「それじゃ面白くないと思います」


「おい」

「ゲイル」

「適当に寝りゃいいだろ」


フリダシに戻った。


「もう何でもいいよ。別に面白さはいらないでしょ?ボクは早く寝たいんだ。ねぇ、ボクここでいいよね?」

ふぁーっと欠伸をしながらそう言い、モソモソとベッドにのぼり、ゴロンと転がった。

寝転ぶと急激に眠気に襲われた。


──誰と寝ようが、ただ眠るだけなんだから同じだ。もう考えるのがめんどくさい。 眠い。 皆だってそうだろ……?


「……皆もおいでよ」

来い来いと手招きをした。


「エリックってば、大胆!3人いっぺんに相手にするの!?」

セリウスが衝撃を受けたように小さく叫んだ。


「よし、じゃあ寝るか」

と、ゲイルが当然のようにエリックの隣に寝転がった。


「!そうだな」

サッとゲイルと反対側のエリックの隣にライオネルが陣取った。


「あ、出遅れた!エリック、こっちにおいでよ。ふふ、何なら僕の僕を見せてあげるよ?」

そう言って間に挟まれたエリックの頭の方に座り込み、エリックの前髪をかきあげるように額を撫でた。



「いや、見なくていい」

は?なんでそんなもん見るんだよ。意味わからん。


だいたいセリウスってばお風呂でもないのに皆の前で脱ぐの、嫌じゃないんかね?

そうか、貴族って昔から入浴のお世話されてるから、気にならないのか?


「そう?じゃあ触る?」

「…………なんでそうなるの。触んないよ」


他人のって興味はあるけど、触ろうとは普通思わないだろ……いや、思うのか?

イケメンならいいのか……?そんな事ない、よな……?

うーん……眠くて、頭が働かない…………セリウスの手が、冷たくて気持ちぃ……


「……ん~でも、興味、あるだろ……?」

セリウスが見透かしたようにニコニコ笑いながらそんな事を言い、何度も額を優しく撫でた。


「────無い……事も、無い……?」

……なんか、ボーッとする……。


「セリウス、俺は見たくない。エリックもエリックだ。なに気持ち良さそうにしてんだよ。振り払え」

と言ってゲイルが、エリックの額を撫でていたセリウスの手を、ぺいっと押しやった。


「私もこんなところで他人のモノなんぞ見たく無い。エリック、君は本当に流されやすいぞ」

少し不機嫌そうにトンっと額を(つつ)かれた。


両隣の二人に呆れたように見つめられた。


「ボクが悪いの?」

なんで?俺は何もしてなくない?

俺、見せてとも触らせてとも言ってない……あ、言ったか?

……でも、あれは別に見たくて言った訳じゃ……


「──僕だけじゃ嫌なら、ライオネルとゲイルのも見せてもらおうか、エリック」

と、押し退けられた手を見つめながらセリウスが言った。


「「えっ!?」」

「へ?」


「だって、見せろ!ってベルト掴んで放さなかったでしょ?君に恥をかかせたお詫びなんだから、僕だけ見せるんじゃ不公平だよね?」

「なんだそれは」

「セリウス、あれは冗談だろう」


「決めるのはエリックだよ。2人にも否は言わせないよ。さぁエリック、どうする?」


「────ボクは……」


金、赤、オレンジの瞳で見つめられた。


続くんかーーーーーい!再び。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ