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Another Birth -白雪姫と7人の竜殺し-  作者: 雨路甘露/中村
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# プロローグ

誰しも1度は、物語の主人公を夢みると思う。



もしも俺が主人公だったら、ここでかっこよく敵をやっつけるのに、だとか。

もしも私が主人公だったら、この人より、こっちの人を選ぶのにな、だとか。

俺たちは、物語の中の"もしも"を夢みる。


だが、物語は。おとぎ話は。所詮はフィクション。終わりの決まっている空想に、俺たちは介入出来ないし、結末を変えることなど到底不可能である。



───でも、"人生"はどうだろうか?



その先の未来が、既に決まっているものが、目に見えるわけじゃない。


俺たちは、定まった物語の中を歩いているわけじゃない。


───だとしたら。


今からでも、遅くない。


いつだって、出発できる。

その準備さえ、整えば。



俺たちの"人生ものがたり"は、変えることが出来るんだから─────

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