入団試験
王国歴497年
魔力災害のおこった日から300年ちょっと
魔力災害のおこった当初は魔人、魔獣との戦いで人々の生活は大きな混乱に見舞われた
だが300年たった今では人々の生活は大きく変わった
魔力災害がおこった日から世界中の人が魔法を使える用になった事で魔法研究が大きく進んだ
魔人、魔獣は脅威ではあるが魔獣の革、角、血などを使い鉄よりも切れる剣、どんな傷でも治せる薬、柔軟で丈夫な鎧、他にも様々な生活に役立つものがつくられるようになった
魔獣の素材で様々な道具が作られるようになると魔獣を狩る専門家ハンターという職業ができた
物語の舞台であるエルクス王国のマルウ村、ここには近くに魔の森と呼ばれる魔獣が多く生息する場所があるため一攫千金を狙ったハンター、商人、魔獣や犯罪者から村を守る自警団達で賑わっていた
「くらえー!」
木剣をにぎり相手に突撃するが軽くいなされ転ばされてしまう
「なぁ、もうあきらめたらどうだ?」
自警団の団長であるグランツが困ったように頬をポリポリかいている
「ま、まだまだこれからだ!」
すぐに起き上がり木剣を握りなおすと団長に向かっていく
「くらえー!」
かけ声と共に木剣を力いっぱい振り下ろす
「根性と負けん気は素晴らしい、だが・・」
振り下ろした木剣は団長にはじかれその衝撃で後方へあおむけに倒れてしまった
「その実力ではだめだ、魔獣に殺されてしまう悪いが入団させられない」
と言い団長は去ってしまった
今マルウ村では自警団の入団試験が行われている
試験内容はいたって簡単、団員と一対一で戦い認めてもらうだけだ
そしてこの物語の主人公である少年アレン(15才)は憧れの英雄に一歩でも近づくためにと思い自警団の入団試験に参加し、たった今団長に不合格を言い渡された所だ
「でも僕は絶対にあきらめない、努力すれば夢は絶対かなうはずだ!・・・たぶん」