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異世界最強の駆除を依頼された件。  作者: タカナリ
第1章
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第5話「対戦・魔法・暴挙」

評価してくださった方がいる…!!

5ポイントも…!!ポイントってなんだ…!!

でも嬉しい…!あれだよね、ポイントカードと同じようなものだよね、たまるといいことあるのかな…!

ありがとうございます、毎日朝6時更新してます、ブクマもありがとうございます…!!!

夜の帳は明け、両親には事前に俺が企んでいること、そして、頼みごとをした。

あいつを倒すと話した時は、それはもう全力で止められたものだ。

「無茶です!!私とあなたが過ごした時間は短いですが、それでも私はあなたが無茶をし、死ぬ様を見たくありません!」

「まぁ落ち着けよ。本当に嬉しい、ありがとう。だけどな、俺は親父さん達なら言えるし、頼めると思って話してるんだ。」

「う…。」

親父さんは苦虫を噛み潰したような顔で、椅子に座りなおした。


「すみません、取り乱しました。…そうですよね。それだけのこと、生半可な覚悟ではないですものね。差し出がましいことをしてしまいました。」

「いいんだよ。心配してくれてるからこその行動だろ?素直に嬉しいもんさ。泣けちゃうぜ、カカッ!」


そして、早朝からこの街の全ての民達は移動を開始する。

毎日の日課ともなったそれは、今日をもって終わりであり、新たな始まりになるだろう。


いつものように豪炎が顕現する。あれは、火と闇魔法を複合させた魔法で、炎を介して自分のいる場所と特定の場所をつなげているのだろう。基本的に場所がわかっていれば繋げれるので、かなり便利な魔法ではある。


「やぁやぁ諸君。揃いも揃ってアホ面してんねぇ。…あ?」


主人様(あるじさま)は呆けた面で疑問を浮かべた。それと同時に、イラつきも表情に伺えた。


「おいおいおい…少しはマシになったかと思えば、テメェらゴミどもは神の前での立ち振る舞いすら教育できんのかぁ!?」

怒鳴り声をあげる。その場にいた者達は、皆その声の荒さに震え、怯えていた。一人、マサキを除いては。


「あぁ、すまねぇな神様とやらよ。俺ぁここのやつらと違って、神なんて信じねぇたちなんだ。神なんて糞食らえとも思っている。どうしてこうも俺をイラつかせるのが得意なのか。なぁ?おっさん?カカカッ!」

炎とは別に、天空を見上げながら、嫌味ったらしくそう言い放つ。ちなみに、今の発言は神と名乗るおっさんに向けた言葉でもあるのは理解していただけただろうか。


「おいてめぇ、今なら処刑で許してやる…頭が高いぞ…?今すぐ頭を床に…」

「頭が高いだと?そうか、俺が高いならテメェも高いよな。下げてやるよ、こいつらみたく。」

そう言い放ち、俺は炎越しにそいつの頭部に重力魔法をかけた。

俺は炎越しでも魔法が届くことに驚きつつ、アホは油断していたのか、見事なまでに頭部を地面にぶつけた。

「グハッ...こんのぉぉぉおおおお!!!」


プライドの高い者は、簡単に怒らせることが出来る。強制的に頭を地面にめり込ませたのだ、プライドの低い者でも怒るレベルの事をプライドの高い者に行えば、それはもう堪忍袋の緒がなんとやら、だ。


「僕に!!何をしたァ!!」

そう言いながら、アホは手をかざし俺に質量があると錯覚するほどの火を放ってきた。色がどす黒いので、熱さも感じずに溶けるレベルの熱量だろう。


避けようかとも思ったが、避けてしまえば後ろにある民家が燃えてしまうので、段々に温度を低くしていくよう氷魔法をかけ続け相殺させた。一気に冷やしてしまえば水蒸気爆発まがいの現象を起こしてしまう可能性があるからだ。


「カカカッ!元気いいなぁ金髪!だが一人称は俺じゃなかったのかよ?カカカッ!」

魔法を止められるとは思っておらず、またもや呆けた顔で驚きを表していた。そしてその一瞬の隙をみて、俺は両手両足に風魔法を使って後方に爆風を巻き起こす。その反作用を利用して、身体を男の映る炎に向けた。

想像通りに、炎をくぐった瞬間に金髪の目の前にまで来れた。これは、ほぼ確信に近い自信があって突っ込んだのだ。なぜなら、供物を運ぶ際にもこの炎を通していたからだ。


「やぁ?面と向かっては、はじめまして。あんたをボコしに来たマサキだ。」

「はァァ!?だ、誰だよ!」

大きく取り乱し、手を俺に向けかざす。

それと同時に、俺はくぐってきた炎が消えるのを確認した。うまく親父さんがやってくれたらしい。親父さんに頼んだことはこれで、俺が上手く通り抜けれたら、炎を消してほしいと言った。ありがとな、親父さん。


アホは俺に電流を流す、単純な魔法を放った。だがアホはあれでも魔法適性がエグい。その電流は電流と呼ぶには弱々しすぎた。表現するならば、雷のチューブと言ったところか。


俺は自身に重力魔法をかけ、人間の速さでは考えられない、負荷がかかるほどの速度で身体を落としてそれを避ける。

ついた膝の皿が両方と、指が4本折れたが、治癒魔法で瞬時に治す。


「ぼ、僕の魔法が、当たらない!!」


そんな無駄口を叩くアホの懐に一瞬で潜り込み、水月を、空気に振動魔法を二重に重ね、波長の合う瞬間に合わせ殴りつけた。昨日だけで2つに合わせれた、練習すればもっと多重展開できるだろう。


余った右腕で、アホの予想着地点に地雷を模した爆風を固め設置する。見事にヒットした地雷は対象を空中に吹き飛ばし、やがて天井に強打し降下する。


それに合わせるよう似た原理で俺自身も上空へ飛び、降りてくるアホに膝蹴りを見舞った。ただの膝蹴りではない、ける瞬間に足に魔法をかけ速度上昇+重量増加+硬化した状態での膝蹴りだ。もう1度天井にぶつかり、降ってくるアホに氷魔法をかけ全身を氷漬けにしてやった。


「さて、ここからこいつがどう来るか...。」


俺は、こいつを殺そうとは思っていない。前から言っているよう、ボコボコにしたいだけなのだ。死ぬのは生ぬるすぎるからな。


だから、今回の勝負においては決着が曖昧になる可能性があった。正直、死なない限り治癒魔法を使えばいくらでも回復できる。つまりは、氷漬けにされようと意識さえあれば回復できるのだ。


やはり意識はあったらしく、大きな爆裂音と共にアホは立ち上がった。

「おい…ふざけるなよ…?」

「お?」

「僕は神なんだぞ…?僕に手を出すということは、神に逆らうということなんだぞ…?」

「だから言ったろ、俺は神様なんか信じちゃいねぇんだ。つまり、俺の中に神は存在しない。だからお前も神じゃない、ただのアホだ。」


「うるさいうるさいうるさあああいいい!!!!」


「…」

「僕が神と言ったら神なんだ!!僕はこの世界の神、僕の発言が全てなんだ!!邪魔をするなぁぁああ!」


そう言い、彼は、両手を広げ、地面に向けて魔法を放った。


刹那、俺の体は大きな浮遊感に見舞われた。


「地面が…ない…?」

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