死神
目が覚めたら今度は真っ赤な部屋にいた。
さっきまで感じてた痛みは感じない。
しかし俺は、十字架に磔にされて動けない。
部屋はとても広く、城の謁見の間の様に見えるそして謁見の間なら王がいる場所に人影が見える。
「フフッなんて美しく純粋な殺気」
人影、女が言う。
「あなた、あの悪魔を殺したい?」
俺は肯定しようとするが声は出ない。
「フフフッ大丈夫、あなたは考えるだけで私にはわかるから」
(この女は心が読めるのか?)
「当たり前じゃない私は死神、死を司る『神』なのだからこれくらいは出来るわよ」
女、死神がこたえる。
(死神?)
「ええ、死神よ。
あなたは今2つの選択肢があるわ。
1、私の条件を飲まずこのまま異次元空間に戻って狂ってあの悪魔に利用される。
2、私の条件を飲んで私の使者になるの。
そしたら、あの悪魔を殺す力とチャンスをあげるわ。」
俺は迷わず2を選ぶ。
そしたら死神が、
「まだ条件を言ってないのだけど?」
少し困った声をしながらこちらに歩いてくる。
(今は、あいつを殺せたらそれでいい)
そう伝えると死神は、
「まぁ、取り敢えず聞きなさい。
あなたに私が求めるのはあなたの死後に、輪廻の輪から外れて私の手足として働く事と、生きてる間に私の嗜好を満たす事よ」
(嗜好?)
「それは乙女の秘密よ」
(分からないなら満たす事も出来ないぞ)
死神に言う。
「大丈夫よ、近いうちに満たされるから」
(?言っている意味が分からない)
「今、あなたは分からなくていいのよ。
で、どうする?
条件を飲む、飲まない?」
(答えは変わらない。
条件を飲んで力が欲しい。)
「フフフありがとう。
これで面白くなるわ」
死神はそういって俺に口付けした。
「じゃあね。
新しい女の子の体を楽しみなさい」
「…………はぁ?」
俺はまた気を失った。
ピロン
《スキルを更新しました。
ユニークスキル
『天秤の悪魔』
称号を更新しました。
『死神の使徒』
『乗り超えし者』
『絶望からの生還者』
『美少女の柔肌』
を取得しました。
死神の介入により、
『憤怒』『狂人』
が発動されました。》
もう一話投稿します。
ちなみに進化時にTSしました。