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死にました

これは前アカウント高ノ助の『異世界TSチート娘』を書き直しです。

投稿した13話まではほとんど同じです。

こちらで13話目以降の投稿を行います。

拙い文章ですが、よろしくお願いします。

・教室


  「なんか、つまんねぇ〜なぁ」


  みんなが帰る準備をしている放課後の教室の真ん中付近からそんな声が聞こえてくる。

  俺はそんな声に振り返った。

  俺の席は一番左前の窓側だから、必然的に右後ろに先ほどの発言をした男がいる。


  彼の名前は稲垣いながき 俊一しゅんいち

 俺と同じクラスの高校2年生で、いい奴なのだが、身長は180cm弱に割と大柄な体格、更に茶髪と言った見た目から不良に思われている奴というのが俺の評価だ。


  そんな彼に俺は言う

  「いいじゃん、平和で」

  そう、平和で平穏というのはとてもいいものだ。


  「そういうなよ。男ならもっと刺激を求めろよな、奏そうちゃん」

  『奏ちゃん』なんて呼び方を俊一が言うから、俺は俊一に消しゴムを全力で投げてやった。


  「痛ってぇ‼︎」

  「その呼び方で呼ぶな」


  俺は『奏ちゃん』と呼ばれるのは好きでは無い。

  俺の名前は有馬ありま 奏治そうじ

  身長は150cmをちょっと超える位で、

  体は細く、顔も中性的で童顔

  少し髪を伸ばせば美少女で通る位の見た目なのだ、

 中学校では髪を少し伸ばしていた所為で、クラスの女子から|「奏ちゃん」と呼ばれ逆セクハラに近い事をされてから、その呼び方が苦手になった。


  それでも俺の事をよく「奏ちゃん」と言うこの俊一アホだが、俺が高校に入学した時に、新しいクラスメイトからいきなり「可愛い」「かわいい」っと言われイライラして、クラスメイトにキツく当たってしまった時、フォローしてくれた友人なのだ。


  そんな俊一と消しゴムを投げ合いアホな事をしてると。


  「奏治君一緒に帰ろう‼︎」


  その声の主に目を向けると、何故か毎回話す事に顔を赤くするクラスメイトの女子がいた。


  彼女は横梨よこなし 優奈ゆうな。

  身長は自分より10cm弱大きくだいたい160cm。

 体格は締まる所は締まって、出る所は出るという言葉がぴったりのスタイルで、

 顔も10人いれば10人が可愛いと評価するほどの美少女顔、性格も良く男女両方の友好関係が広い。更に、成績は常に学年トップ3に入る秀才という完璧人エリートだ


  彼女の声に突如、静まる教室。

  教室に残っている大半の男子は何を思ったのか嫉妬の入った視線を俺に突き刺す。


 「はぁ〜」


  あまりの男子から来る嫉妬の視線が鬱陶しくてついため息をついてしまった。


 「ごめんね、迷惑だよね」


  そのため息を勘違いしたのか、優奈が謝る。

  男子の視線に怒りの感情がこもったのが分かる。


  そんな、視線を感じながら、

 「一緒に帰る事は、迷惑なんかじゃ無いよ」


  そう言ったら優奈はとても嬉しそうに

 「それなら一緒にかえろう‼︎」

 

  また、男子から嫉妬の視線が強くなった。

  俺にどうしろと?


「ごめん、だけど今日は1人で帰るよ」

そう言って返事を聞く前に、横梨と視線から逃げる様に走って帰る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・電車のホーム


「はぁ〜、明日が怖いな」

クラスのアイドルと言ってもいい横梨 優奈の誘いを断ったのだ。

彼女のファンは怒っているだろう。

しかし、誘いに乗っても彼女のファンは怒るだろう。

どちらにせよ明日は、彼らからの殺気で平和な日常を楽しむ事は出来なさそうだ。


そう考えながらもうすぐ来る電車を待つ。

今日は一段と人が多い後ろで自分とは違う近くの高校の制服を着た男子4人が大きな笑いながらじゃれあっている。

ドンッ

バカな事を言いながら1人が目の前の男子を軽く押す。しかし目の前の男子は自分の靴紐を踏むと言うドジをしながらこちらに倒れてきた。


急な出来事で咄嗟に動けず俺は彼に押される形でホームから落ちてしまった。


受け身も取れず何とか手を先に地面に着いたが、勢いを殺しきれず頭を打ってしまい、軽く脳震盪を起こしたのか上手く頭が回らず、立ち上がる事すら出来ない。

「電車が来たぞ‼︎」と 周りが騒ぎ出すが、誰も助けようと動こうとはしない。

冷たい奴らだ、と回らない頭の中で毒を吐く。

何とか立ち上がったが既に電車が猛スピードを急ブレーキで若干速度を落としながらこちらの目の前に迫っていた。


(あぁ、これは間に合わないな)

急な事の連続の所為か、そんな諦めに近い事を考えながらぶつかってきた、男子を見る。


押した男子は未だどうなっているのか把握出来てないのか呆然とした表情をして押した時の姿勢のまま固まっている。

ぶつかった男子は、真っ青な顔をしながら、ホームからこちらに手を伸ばしていた。しかし間に合わないと思ったのか、手を引っ込めてしまった。

数秒もしない内にミンチになるであろう俺は真っ青で泣きそうな顔がとても印象に残った。


電車に轢かれる直前に考えたのは、「これで、明日の学校で、横梨のファンから殺気を向けられる事は無くなったな。」


そして、一瞬痛みも無く自分が形を壊して行くのを感じて、そうして俺、有馬奏治は死んだ。


1話は全く同じですいません。

2話目以降は下書きからアレンジするので、少し設定が増えると思います。

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