表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編
4/307

アーシュ7歳3の月2週2日目

今日4話目です。

次の日、セロとウィルは解体所に働きに行った。


朝ごはんは黒パンのみ。朝昼でひとつだ。


さて、私とマルは、今日は教会を探険しようと思う。

「教会はどうなってるの?」

「しらないー」

「じゃ、探検しよっか」

「うん!」


教会の敷地は広く、山のすそにある。入口にうまや、その先に教会、奥に牧師館があるようだ。教会の入口の横に、井戸がある。「ここで水を飲むよ」


牧師館の壊れたものおきを探すと、壊れかけの鍋やカップが出てきた。また、しばらく手入れをしなかった周囲は枯れ草でいっぱいだ。


あんぜんのため、井戸のそばにカマドを作ろう。

マルと競争しながら井戸の草刈をし、焚きつけを集める。


そして崩れたものおきのレンガを利用して、ロケットストーブもどきを作る。何を隠そう、前世では夫がキャンプ好きだったため、カマドのつくりかたもダッチオーブンの使い方もバッチリだ。


そして、なんとこの世界には、魔法が存在し、誰でも使えるのだ!と言っても大半の人は生活魔法のみ。それでも、カップ半分の水、着火に必要な火、洗濯物を乾かすそよ風、夜に使うライトなどは、大なり小なりみんな使え、便利なことこの上なかった。


そんな魔法を、使わないでいられようか!


かあちゃんの代わりに家事をやっていた私は、生活魔法をかなりしっかり使えた。そこで、簡易カマドに、焚きつけで着火。壊れかけの鍋に、井戸の水をいれれば、お湯の出来上がりです。


マルと私のお昼は、黒パンとお湯にグレードアップした。


午後からは、街にでかけた。

かあちゃんの看病してる時は、ぜんぜんゆっくり見られなかった。農家のおばちゃんは午前中で野菜を売りきって帰るんだー。

飼葉やさんは、貸馬もしていて、馬房の掃除が追いついていない。飼葉用のお店には、塩も、売ってる。わらの他に、あ、大豆を売ってる!燕麦もだ!


「おじちゃん、塩はいくらなの?」

「1キロ1000ギルだな」

「いちばん少なくてどのくらい?」

「ひとカップで200ギルだ」

「この豆は?」

「これはコッカようだぜ?小さい単位では売らねえが」

「燕麦も?」

「たいてい10キロ単位だな」


「嬢ちゃん、あれか、かあちゃんは残念だったな」

「うん、お父ちゃんと仲良かったから」

「今どうしてんだ」

「マルとセロとウィルと」

「あー、そりゃ腹減るわな」


「なあ、おまえ、かあちゃんの代わりに家事やってたよな?」

「うん」

「馬房の掃除、できるか?」

「教われば、あとマルが」

「マルもできる!」


「じゃあ、馬房1つにつき100ギル払う。1日に一つでも助かるんだ。昼までに、できるだけ、どうだ。豆と燕麦はおまけするぞ」

「やる!」


とりあえず、その日はマルと馬房一つ試しに掃除してみて、100ギルと片手でひとすくいの豆と燕麦を稼いだ。


「明日頑張って塩をかおうね!」


「アーシュ、解体所に兄ちゃんとセロ迎えに行こ!」

「行こう!」


手をつないで迎えに行った。

1人6時間働けたセロとウィルは、1200ギル稼いでいた。

パンを8個買って帰る。余ったのはたった400ギルだったけど、ちゃんとみんなの分パンが買えた。


そして、今日はお湯があった。

寒いなか、黒パンとお湯だけの夕食は、温かく、なんだか希望の味がした。豆を水につけて、今日もみんなで、おやすみなさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ