アーシュ8歳12の月まで
今日2話目です。
「おい、お前ら」
はい、来ましたおいお前ら。
「コイツら、今日泊めてくんねぇ?」
大きい人とそれより小さい人だ。
「アレスがいるから……」
「あと何人かいけんだろ」
ギルド長は、泊まりに来たから、結構広いのは知ってる。泊めるんじゃなかったかな……。
「子どもたちと、雑魚寝だけど、いいの?」
「野宿よりは、マシだ」
小さい方が言う。
「オレも、別に」
とアレスが言うので、
「じゃあ、いいよ」
という事になった。
ちなみに、なんでアレスかというと、あれからずっと泊まっているのだ。セロが喜んでいるから、いいけど。最初遠慮してたダンやザッシュたちも、平気で遊びに来るようになったし。
うーん、ご飯多いな。
「エスター、17歳、B級魔法師」
「スタン、19歳、B級剣士、盾役だ」
なるほど、大きい訳だ。
魔法師と聞いて、今度はウィルが喜んだ。
帰り道、結構お話をした。エスターとスタンは、4人パーティを組んでいたが、剣士の2人が魔法師の女の子に取られたんだって。
「オンナって、コワイな」
「だよな」
って、意気投合しちゃってる。
え、なんでこっちを見る?
「いずれはこいつらも……」
「ご飯、いらないの?」
「「……すみません……」」
やっぱり、石けんとお風呂は大喜びだった。
ご飯も、うまいうまい言ってる。
スタンは、話さないの?
「ん、別に」
そうか。
ねる前、ライトをいくつつけるかという話で、盛り上がった。
やはり、魔法師は一つとしか考えないそうだ。私もウィルも、10個までだせるようになっていたので、エスターが悔しがっていた。
結局、10個出せるまで泊まっていき、12月の終わり、3人パーティとして出ていった。
ちなみに、1人1泊、2000ギルずつもらっていたので、経費を差し引いても、20万近い収入になったのだった。
これをきっかけに、私は大きな決意をした。




