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この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編

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アーシュ8歳8の月

今日5話目です。

ギルド長の名前判明です。

前世で大学まで行っていた私は、いずれセロたちに勉強も教えようと思っていたが、メリダ語も読めず、地理も歴史も知りませんでした、役立たずでした。


7月も稼いで、魔石補充が、24万ギルになって、気になっていたことを聞いてみることにした。つまり、教会って、不法に借りてるの?ってこと。お金が稼げているなら、きちんと借りたい。


そうすれば、教会と牧師館を、罪悪感なしに使えるから。


そうとなればギルド長ギルド長。


「あそこは領主預かりだな。孤児が使ってるのは、黙認だ」

「なに?特大魔石の補充のかわりに、正式に借りたい?なんでまた……馬屋じゃなく、建物を使いたい、そ、そうか、それもそうだな……わかった、聞いてみるわ、え、できれば敷地の収穫も自由に?わがままだな、え、朝ごはん作らない?いや、待て!交渉して来るから……」


はい、教会正式に借りました。1ヶ月特大魔石、4個の家賃です。


「それにしても、黙って使ってても気にしてなかったのにな、変わった子どもたちだな」

「そうですねぇ、いっつも驚かされるんです。いい意味でね」

「特大魔石を補充できるほどの魔力もちか、いずれ学院送りかな」

「本人がどう思うかですよ。まだ8歳なんで、様子を見ましょうや」

「グレッグ、お前もそろそろ嫁を……」

「いやいや、まだ若いんで、ギルド長忙しいですし、じゃこれで!」



8の月から、朝ごはん30食と、ランチ20組が正式に採用されたので、飼葉やさんと、解体所は時々のお手伝いでよくなった。利益は多少減るが、近所の奥さまたちを多めに起用した。親のいない私たちに、常識を教えてくれるありがたい存在だ。ランチの、パンに塗っていた獣脂について結構問い合わせがあったので、作り方を解体所に公開する事になった。これは、後での目的もある。


そこで、商業ギルドにも入り、口座も作りました。獣脂は、余っていた皮や脂肪の有効利用にもなり、雇用にも結びつくので感謝された。感謝だけでなく、いわゆるアイデア料、つまり特許権みたいのがあるらしい。利益の3割が普通らしいが、今後の普及のことを考え、5パーセントのみとし、5年後更新とした。子どもだからかとあきれられたが、生活費は自分で稼げる以上、あぶく銭を追うべきではない。それに、いずれメリル以外の解体所にも普及していくんだから(ニヤリ)……これは、アーシュ個人の資産とさせてもらう。


そして、余った時間で、教会の冬支度を始めた。早いって?いやいや、あと3ヶ月ですよ。


みんなで探険して、牧師館そのものは手をつけないことになった。使うのは、教会の裏の部屋だ。教会と、外につながる入口の、8畳ほどの部屋の奥に、その2倍ほどの部屋があった。入口の部屋を、台所にし、衝立を立てて室内でお風呂に入れるようにする。奥の部屋は、テーブルと椅子が二脚置いてあり、それをはしに寄せて、わらを厚く敷きつめる。


そのうえに、飼葉やさんでもらっておいた、豆や燕麦のふくろをよく洗って乾かしたものを切り開いて、絨毯のように敷きつめる。これで、12畳ほどの、土足禁止の暖かいフリースペースが出来上がった。あとは、布団のふくろを作って、わらを詰めるだけだ。わら布団は、この世界では割と一般的なものなのだ。4人で寝転がっても、まだまだスペースがある。


あとは、本格的な冬に入る前に、敷き布団と毛布の代わりになる、キルトを作ろうと思う。これは、前世の趣味だったので、楽しみでしかたない。ザッシュたちも見に来て、泊まりに来ると言っていたので、たくさん作ろう。


寝込んでばかりだったけど、ほんとはかあちゃんにも、教えてあげたかった。2人で並んで針仕事したかったな。今度は元気な体で、私みたいに生まれ変わってるといいな。

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― 新着の感想 ―
[一言] 転生幼女と比べてかなり読みづらいなぁ。 会話文で誰が喋ってるのか描写されていなくてわからなかったり、一人称視点で語り部がごっちゃになっていたり。 作者が違うって言われた方が納得できちゃうくら…
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