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この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編

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23/307

アーシュ8歳7の月には

今日3話目です。

この日のためには、私とマルとマリアとソフィーは、新しく服を買った。もちろん、古着だ。私が、目に合わせたタンポポのような黄色。マルがペールグリーン。マリアとソフィーは、きれいな金髪青目だから、ブルーとピンクだ。ザッシュたちもセロとウィルも、なぜだか口元を手で覆い、そそくさとでかけてしまい、ほめてくれなかったが、お手伝いの奥さまたちがほめてくれた。そして、白いエプロンをして、屋台に立つ。


屋台といっても、ギルドの長机を持って来て、シーツをかけただけ。鳥、卵、豆、糖蜜、ジャムと、中身が見えるように1個おいてあり、豆と糖蜜とジャムは、小さくパンを切って、味見ができるようにしてある。


もちろん、小銭の用意も欠かさない。忙しいなか見に来てくれたギルド長は、

「お前のアタマの中身を知りたいよ……」

となぜかあきれて帰って行った。


さあ、準備万端だ。


宿から冒険者たちがギルドに流れてくる。


「めずらしいわね、メリルで屋台なんて!」

剣士の女の人が声をかけてくれた。


「お昼にいかがですか?」


「肉はあるか?」

他の剣士の人がいう。

「鳥と卵です」


「これは?」

と女の人。

「味見してみてください、疲れたときは甘いものがおすすめですよ」

「ん、おいしーい」


「どうする?」


「悩んでるなら先いいか?」

「あ、お兄さん、いつもお世話になってまーす」

朝ごはんを食べに来る人だ。

「ザッシュたち、いつも羨ましかったんだよ。やっと子羊ランチが食べられるな」

「子羊ランチって……」

「はは、まあ、卵と鳥くれ」

「はーい、600ギルです」

「ほらよ!」

「ありがとうございまーす」


「私たちも、鳥と卵、4つずつね、あと、ジャムと糖蜜……」

「そんなに食べんのか?」

「うるさいわね、甘いものは別腹よ!」

「明日もやってますから、順番でどうですか?」

「そお?じゃ、今日はジャムからね」

「はい、では全部で2600ギルです」

「計算早いわね……」


そこからはあっという間にだった。朝食の常連さんはまにあわなくて悔しがってる人もいた。


次の日から、鳥と卵を10ずつ増やして、それでも売り切れが続き、大評判のうちに、涌きが終わった。

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