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この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編
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アーシュ8歳6の月

6の月に入った。


結局、5の月までに、私とマルは合わせて16000、セロとウィルは24000、家計費として38000、魔石をパーティ費としてギルドに40400ギルためた。ベリーなどで余分に稼いだ分は、食費の底上げに使った。今は何より、体を作ることが大切だからだ。


魔石の補充は、もちろんザッシュたちにも勧め、よい稼ぎになっている。ダンジョン上がりに子どもたちが補充していくのを見て、特に若いパーティも補充に参加するようになり、アメリアさんはほくほくしている。


「ほかの街でも、魔石の補充は大きな課題なのぉ。メリルで魔石が足りなくなっても、ほかの街から送られてくるのよ」

ということで、仕事がなくなることはないそうだ。



朝ごはんのとき、ギルド長が、

「なあ、お前らさー」


「朝食、出さねえか」

と言った。朝はギルドで作っているので、食テロになっているらしい。また師匠が自慢するものだから、食べたい人が出てきたらしい。


朝は今はマリアとソフィーが主に作っている。12人分だ。

「何人分考えてますか?」

「とりあえず10だな」

「マリア、ソフィー、どう?」


「できるとは思うの。でも買い出しや作りおきがないと……」

「食器も足りないし……」

「ジャムは足りないね」

「廃蜜糖の他に、何か考えないとね」

「スープメインで、パンは黒パンのみでいいんじゃない?」

「とすると、スープは日替わりで、もっと種類を増やさなきゃ」

「利益率を考えると、スープとパン半分で300ギルくらいかな」


「おいおい、そこまでまだ・・・」

「「「考えないと、できないでしょ!」」」

「……はい……」


1週間目は、メニューとお試しに費した。


結果

1の日 肉団子野菜スープ

2の日 肉団子野菜スープコミル味

3の日 干タラのスープ

4の日 肉団子野菜スープトマト味

5の日 干タラのスープコミル味

6の日 季節の野菜スープ

になった。


黒パンはスライスして、廃蜜糖と、豆のペースト、は自由になっている。パンとスープのセットで500ギルだ。


ギルドには、昼、夜兼用の食堂兼飲み屋がある。

そこを使わせてもらうことにした。


「500は高いきがする」

「宿屋でも屋台でもそんなもんだぞ?冒険者は結構金を使うからな」


宣伝もして、6の月の2週目。


一瞬だった。


売り切れに文句を言われた。

毎日必死で増やして、2週目で20食。

3週目で、30食。


それで落ち着いた。

さすがにそうなると、飼葉やさんや解体所もなかなか行けない。


そこで、朝だけ働ける人を雇うことにした。2時間で500ギルを2人。

近所の奥さんをやとってしのいだ。コレでやっと、いつも通り訓練や、解体所に行けるようになった。専業でやった方が稼げる?その通りだが、街の人たちとの関係を切りたくなかったのだ。


利益は半分。

2週目は、20000、3週目は、30000、4週目は、36000。


女子組のほうが、稼げるようになってきた。けど、コレで終わりではなかった。


6の月の終わりに、ギルド長が、

「なあ、お前ら、ランチやらねえ?」

といった。

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