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この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編
20/307

アーシュ8歳5の月終わり

今日6話目です。

5月は、ギルド長とウィルと魔法の日々だった。

怒られたけど

「大きくなければいいよね?」

と、極小の炎を10個作ったりした。


バレて怒られた。


そんなある日、


「魔力分けるくらいできるでしょ!」

と冒険者のパーティに怒鳴る人がいた。


錬金術師のアメリアさんだ。


「オレの魔法はダンジョン用なの。なんで魔石なんかに」

「その魔石で、生活便利なんでしょーが」

「もとの魔石をとってるのもオレらだけどな。他あたれよ」

「領主様の依頼がまにあわないよー」


魔石は使い捨てではなく、補充できる。

現実には、補充が間に合わず、新品を使うことが多い。

しかし、貴族や領主は、大きい魔石を使うことが多く、新品はなかなかでまわらないのだ。しかし、補充ができるほどの魔力があるのは魔術師で、魔術師はプライドが高く、魔力補充などなかなかしない。駆けだしの冒険者のアルバイトが多いのだ。

「ギルド長ぉー」

「オレか? 」

「ギルド長にはプライドなんかないですよねぇー。もう猫の手でもいいんですぅー」

「プライドあるけど」

「ギルド長のプライドなんかどうでもいいんですぅー。納品!期限!コレ絶対!」

「オレエラいはずなんだけどなあー 、うーん、あ、おい、アーシュ、ウィル」


「「はーい」」

「アルバイトしないか?」

「「するー」」

よろこんで!お金大事!


「アメリア、子どもだめだったか」

「あらぁ天使たちね!年齢制限はないけどぉー、小さすぎるんじゃなあい?」


「試し石あったろ」

「あー、ちょっときてー」


「天使たちって?」

「それはまず、置いとけ」


アメリアさんは収納バッグなどのお店を開いていて、午後だけ冒険者を狙ってギルドに出張してくるのだ。ギルドの補充課につれていかれた。

「これに魔力を注いでみてぇ」

「はーい?」


そっと魔力をそそぐと、2人とも紫になった。

「これは……」

「大人の魔術師並か、しかも魔術量の多い……」


「これなら特大も行けるかしらぁ、ねぇ、これに魔力注いでみてぇ」

「おい、まて!」


これ?あ、魔力がどんどんなくなっていく。ふ、と脱力しそうなところで石から反発が来た。ウィル?おんなじ?うん、力がぬけたね?


「アメリア!いきなりはないだろ!子どもなんだぞ!」


「できたからイイじゃなーい、これで領主さまの納品もバッチリね!アルバイト代、1人20000ギルよぅ」

「「え?」」


「間違いじゃねえよ。それらは、新品で買えば五十万はいく。1ヶ月に一度は補充がいるから、アメリアはいつも手配が大変なのさ」


「も、アーシュ、お前ギルドに口座つくってやるからそこにためとけ。んで、毎日寄って、魔力使い切っとけ」


思わぬ収入になった。早速、セロと、マルを連れてきた。ふたりは魔石小を補充できた。1個200ギルだ。わたしたちは、魔石大2000ギルを担当することにした。特大毎日はつらい。


「パーティとして口座を開ける?」

「できるぜ?」

「じゃそれでお願いします」


「パーティ名は?」


うーん。


「お前ら、教会住んでるだろ?丘の上の天使とか、子羊とか呼ばれてっぞ?」

なにそれ恥ずかしい。子羊は、私とマルが巻き毛だからだそうだ。


相談しよう。そうしよう。


「「「「丘の上の子羊で」」」」

パーティ名が決まった。

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