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この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編
18/307

アーシュとウィルの魔法な日々

今日4話目です。

はからずも、ザッシュのケガで、気になっていた問題は解決した。朝はギルドで孤児+ギルド長+剣の師匠の12人での朝ごはんだ。


「アーシュは訓練してきなよ」

というありがたい(涙)マリアとソフィーの言葉により、剣の訓練に参加している。


昨日、ウィルがライトを6個ともせるようになった。それがくやしくて、

「私なんか、動かせるもん!」

とウィルにぶつけてみたら、ほんとに動かせた。

「そのくらい、オレだってできるし」

とウィルもすぐできやがってぶつけかえしてきた。


ライトのぶつけっこは、

「まぶしいよ!」

とマルに怒られて終わった。


それが今日もくすぶっていて、剣の訓練の前にぶつけっこがはじまってしまった。広い訓練所で、調子に乗ってライトが乱舞する。


「なにやってる!」

とギルド長のげんこつが落とされ、

「だってウィルが」

「アーシュが」

と訴えてまたげんこつ。


その日は正座で見学となった。正座ってなんだ。

それならごはんを作りたいのに

「アーシュ?」

はい、反省してます。


「お前ら2人、明日1時間早くこい、説教な」

そんなあ。


夜、6個でました。



次の日、誰もいない訓練所で、ギルド長は

「で、ライトを出してみろ」

といった。


ウィルと顔を合わせて、1個だしたら、

「もっと出せんだろ!」

と怒られた。

「ほら、二つは、うん、3つ、うん、4つ、おいおい、5つ、まだか、6つ、うん、7つ、は無理か」


「次、あれだ、ライトを動かせ。そう、グルグルできんのか、遠くには?したことない?あの的を狙え、あーできるな。的の裏側もできる?やってみろ、あーできたか……」

なぜかしょんぼりしている。


「もしかして、風はどうだ?なに、吹き荒れる?やってみろ。うわっ?」

ふたり合わせてごうごうと吹き荒らしてやった。ギルド長、かつらじゃなくてよかったね。


「火はどうだ?なに?寝床が危ないからやらなかった?ふーん。めずらしく分別があったな。やってみるか?」


ウィルと相談していい?


「できるかな」

「ライトとおんなじ。人に当てなきゃいいんだよね」

「やってみるか」

「ここなら燃えないしね」


「「やってみる!」」


まずはひとつ、的に向けて、大きさは?ライトくらい。速さは?素早く。では、

「「いっくよー」」


「「はい!」」

できた。


「できやがった……おい、ちょ、待て、」


「「次、ふたーつ。はい!みーっつ、はいっ!よーっつ、はいっいつーつ、はいっ」」


「待って、私6個はむりみたい」

「オレもだ。ライトとは何がちがうのかな?」

「込める魔力かな、ライトより使う感じがする」

「あと、操るのがむずかしいね」


「……お前ら、いつもこんななのか……」

「ん?生活魔法を工夫する時は、いろいろ考えるよ?」

「ふつうは、工夫なんかしねえんだ」


「はああー。お前ら、昨日なんで怒られたかわかるか?」

「魔法であそんだから?」

「なんでだめなんだと思う」


「……」

「昨日はライトだったが、間違えて炎だったら?」

「「!」」

「わかったか。お前ら、それ生活魔法って、言ってたけど、普通の魔法だからな?」

「魔法師と同じ?」

「ウィルなら分かるだろ」

「うん」


「いいか、魔法を扱うやつがまず覚えることは、魔法を人に向けるな!ということだ。わかるな?」

「うん」

「正直、危険だ。だからお前らには、オレが魔法を教えてやる」

「えっ?ギルド長魔法師なの?」

「おい……」

「知らないのか?アーシュ、ギルド長は二つ名を持ってて、それが赤の殲滅」

「待て待て、それは知らなくていい!」


「かっこいいのに!」

(アーシュにしられたら、まずい気がすんだよ……)


「ふーん?」

「とにかくだ。週一で、早くこい!あと、魔力循環をおしえてやるから、普段やれ。家で訓練する時は、人に向けない、ライトと風と水のみ」

「「はーい」」


5月半ば、魔法の訓練が、加わった。

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