表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この手の中を、守りたい  作者: カヤ
巣立つ子羊編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

168/307

王都の独身組は

今回本編に入りきらなかった閑話です。短いです。


本編はできるだけ今日中にあげます。

・グレアムの場合


「よう、グレアム」

「グレッグ」


グレッグは西ギルドに来ていた。


「帝国に行くのか」

「ああ、まあな」

「俺も行きたかった」

「そうなったら楽しかっただろうな」

「まあ、いい。嫁が寂しがる」

「は?嫁?」

「アリス。気の強いところがいい」

「おま、受付のアリスさんを……」


「帝国の貴族の娘を嫁にしようとしてるお前に言われたくない」

「でもよ、若過ぎるだろ」

「23だ。問題ない」

「いや、10も下って」

「じゃあ、お前の嫁は」

「や、まだ嫁じゃないから。25」

「アリスと2つしか変らんだろ」

「2歳はデカイ」


「グレアムさん」

「アリス」

「どうして人の年を勝手に……」

「いや、その」

「少しお話があります」

「や、あの、グレッグ、ちょっと待ってて……あー」


「あーあ」


王都にいる間、久しぶりに交流を深める二人だった。



・リカルドとディーエの場合


「アーシュ、さみしくなるよ」

「リカルドさん、お世話になりました」

「そんな別れるようなことを言わないでおくれ」

「まあ、がんばってこいよ」

「うん、ディーエ」

「ディーエさんな」


「それより、ちゃんとお嫁さん見つけなよ。二人とも」

「なかなかうまく行かなくてね。自分で言うのもなんだけど、結構優良物件だと思うのだが」

「残念なところが漏れてるんだよな」

「セロ君、なにか」

「いや、べつに」


「このまま嫁が来なかったら、引退後はアーシュの子どもの面倒を見ようかな」

「いいよ」

「アーシュ!」


リカルドは勝ち誇ってセロを見た。


「私結構稼いでるから、リカルドさんもディーエも養えるよ、たぶん」

「男前だな、アーシュ。じゃ、世話になるかな」

「ディーエ、お前まで!」


リカルドはセロと肩を組むと、部屋の隅に連れていった。


「お前とも一生一緒かもな?」

「それって……オレを認めて……」

「お前も子どもの世話がかりだな」

「なっ!」

「余計な虫をつけるなよ」

「言われるまでもない」

「ま、兄からナイトへ格上げしといてやる」


この二人は、当分独身らしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ