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この手の中を、守りたい  作者: カヤ
集まる子羊編

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アーシュ8歳4の月1週目夜

今日4話目です。

3の月は結局8000ギルたまっていた。


4の月の初日は計算に入れず、私とマルは1日だいたい300、セロとウィルは、500、家計費はパンなどの支出を除いて600ギルの貯金となる。週6日働くから、私とマルは1800、セロとウィルは、3000、家計費は3600ギルになる。


少し気が早いけど、私は冬のことを考えていた。


冬に吹き抜けの馬屋は寒いどころではない。

よく、今年生き残れたと思う。もっとも、この世界の人たちはとても頑丈だ。かあちゃんは体が弱かったが、そんなひとめったにいなかったし、弱かったとうちゃんだってケガをしてもあっという間に治っていた。


魔法や、魔石、ダンジョンがある時点で日本と同じ法則は当てはまらないと考えるべきなのだろう。だいたい、収納バッグってなんだ。よいものだと、家一つ分くらい物が入るという。子どもが持っている小さいポーチでも、10キロほどは入るという。魔石とモンスターの皮と錬金術とか何とか。不思議カバンでよいと思う。そうそう、キロとか、単位も地球もどきなんだけど、由来はちがうらしい。まあ、そんな不思議カバンでさえ、私たちは持っていないわけだけどね。


そうそう、冬のことだ。


教会の奥の部屋に移ればよいとおもうが、必要なものはたくさんある。少しでもお金をためておきたいのだ。


冒険者はよく稼ぐ。ザッシュたちでさえ、1人3000ギルは1日で稼ぐ。じゃあ、なんで私やかあちゃんのように苦しい生活なのか。


初日に串焼きに使い果した私たちのように、

「稼げるから、調子に乗って、日銭をもたない」

のだ。


かあちゃんが一番のとうちゃんでさえ、冒険者仲間と酒をのみ、一文無しで帰ってくることはよくあった。また、冒険者の妻は働かなくてよいという風潮もある。とうちゃんが冒険者なのに、子どもが働いていると笑われることもあった。


きちんと貯金するクセを最初からつけていこう。

尻にしいているわけではないのです。失礼な!


と、いうわけで、明日からがんばろう、


そかー、ウィル、魔法師がすごかったの?炎が?風の刃?

え、セロ?けんあつ?あ、剣圧のことか、一振りで2体?

うーん、すごいね、ん……


「アーシュ寝ちゃったよ?」

「いいんだ、マル、寝かせておこうよ」

「アーシュ体力ないんだよな」

「親のめんどう?見てて、遊んだとこみたことないってギルドの人言ってた」

「いろいろ知ってるけど、1番小さい妹だからな」

「オレたちが守らなきゃ」

「マルも守るよ」

「さ、オレたちも寝ようぜ」

「「「おやすみ」」」

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