アーシュ8歳4の月1週目
今日の3話目です。
4の月になった。今日から8歳だ。
10歳になったセロとウィルは、今日からギルドの荷物運びだ。
ギルドで見送りしたかったけど、新しい冒険者もいて混んでいるらしいので、やめた。卵サンドを持たせて、見送った。
私とマルも、いつも通り。2人でさみしくなったけど、ギザ草を取って、手をつないで、街に出発だ!
おばあちゃんにギザ草を預けて、馬房の掃除。2人で4つできるようになった。おばあちゃんに野菜を分けてもらって、ゴミを捨ててきて、午後からは解体所だ。
マルと2人で1日に1200ギル稼ぐ。
「今日からね、マル 」
「なに?」
「セロとウィルと同じように、私たちもお金をためるよ?」
「うーん?」
「今日稼いだお金は?」
「キザ草200ギル、えーとお馬屋さん400ギル、お肉やさん2人で600!」
「合わせると?」
「1200!」
「せいかーい」
2人で拍手だ。
「じゃあ、おうちに半分ためまーす」
「はーい」
「いくら?」
「んー、600ギルです!」
「では、残りは?」
「600です!」
「それをマルとアーシュで半分こしたら?」
「300ギルです!」
「それをためようねー」
「やったー!」
私たちもためることにした。
解体所から、そのままギルドに迎えに行く。
すると、拍手の音がする。
「おじさん、これなあに?」
「アーシュか、今日から4の月だろ、新人の冒険者と、荷物運びへの、応援だな!ほらみろ、ザッシュたちだ!」
誇らしげなザッシュたち!私もマルも、一生懸命拍手した。
「おい!セロとウィルだぞ!」
そこにはやっぱり誇らしげなふたりがいた。
「「ただいま!」」
「「おかえりなさい!」」
「ほら、こんなにかせいだんだ!」
「ラットもやっつけたんだよ!」
「「ほー」」
「「すごいねー」」
「じゃあ、窓口行ってきてね?」
「え?なん……あ、アレだ!」
「2200ギルだから?半分はためるのよ」
「半分はー、1100だ」
「それを2人で分けると?」
「「550!」」
「そう、行ってきてね」
「うん!」
「もう尻にしかれてんのか……」
違うからね!セロとウィルが素直なだけだから!
窓口に行ったあと、パンを買って帰る途中、串焼きやさんがあった。正確にはいつもあるけど買ったことはない。
「「「「串焼き……」」」」
お祝いだよね?今日くらいいいよね?
「「「「買おうか!」」」」
今日の収入なくなったけど、串焼きはおいしかったです。