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プロローグ 出発進行

この物語は主に首都圏を走る鉄道を擬人化させ、その人々による物語です

贔屓路線が出てきたりする可能性もあります

また実際の人物や団体、事件とは一切関係ありません


作者は鉄オタビギナーなのでマニアック過ぎることまで書けません





以上を踏まえてからお読みください


品川駅

鉄道警備隊詰所

運転業務を終えた青年が戻ってきた。中には女性が一人、本を読んでいた。



「ちーす」

「お帰り、横須賀217」



あだ名らしき名前で呼ばれた青年は顔をしかめた。



「その呼び方止めてくれよ」

「業務上呼称は路線名車両ナンバーで呼ぶと規定されてるわ」

「今は休憩時間だっつーの」

「はいはい」



青年はやれやれ、と女性の向かい側に座った。するともう一人の女性がやってきた。



「横須賀さん、コーヒーでいいですか?」

「ああ、頼む」

「私もおかわり。NEX259」

「はい、大塚さん」



女性は二人の注文を聞くと給湯室に戻っていった。



「高田は出か?」

「ええ、16時になったら私と交代」

「ホント、山手線は羨ましいわ。お前ら二人に加えて今日非番の大崎、上野、田町がいるもんな」

「そうね。乗車率が半端無いもの」



大塚と呼ばれた女性は特に会話をしようとせず、黙々と本を読んでいる。








しばらくして女性が二人にコーヒーを持ってきた。



「じゃあ私出ますね」

「おう、いってら」

「頑張って」

「はい」



女性は鞄を持って詰め所を出た。

女性の名前は成田恵。成田エクスプレスの運転士であり、E259の『鉄道士』でもある。







鉄道士。

運転士の中から選ばれた特別な役職。鉄道ファンなら誰もが憧れる職業だ。

鉄道士とは何か。

それは、鉄道になれる運転士のことだ。

つまり恵はE259の運転士であるが故に、E259になることができるのだ。





恵は品川から東海道線に乗り、大船まで戻ってきた。ここが成田エクスプレスの発着駅だ。

改札をでると隣接する操車場へ急いだ。



「ヤバい、定刻まであと5分!」



1420操車場発車。現在15分。確認等の作業を入れて5分以上かかる。なんとか間に合わせなければならないが怠れば厳罰が下される。

鉄道士専用の車庫に入り、線路の上に立つ。すると運転士の亀戸鶴見が頬を膨らませて戻ってきた。



「遅いよメグ!」

「ゴメン!言い訳はしないから!」

「早く早く」



鶴見は恵を急かせる。

恵はパスカードを胸ポケットから取り出し手に乗せる。





「E259成田エクスプレス、成田恵鉄道士、発車します!!」













14時22分

二分遅れで成田エクスプレス成田空港行はホームに入ってきた。

鶴見は丁寧にマスコンを操作し定位置に止めた。



「ふー、間に合った」

『ごめんね鶴ちゃん』

「あーまあ結果オーライ。問題無しだよ」

『ありがとう』



鶴見は鞄からダイヤグラムを取り出し運行ルートを確認する。



「前まで戸塚をスルーして20分独走できたのに戸塚停車って面倒よね」

『でも便利になったのは間違いないよ』

「まあそうね、乗車率は好調だし」

『お姉ちゃんも喜んでるよ』

「芳美さんかぁ……」





成田芳美。

元成田エクスプレス253の鉄道士で恵の姉だ。二、三年前までは成田エクスプレスで活躍していたが引退、長野電鉄に売却したため芳美も転勤することになった。

転勤のため成田エクスプレス253の鉄道士から長野電鉄2100の鉄道士へと名前も変わった。



「そういえば芳美さん元気?」

『うん、結婚したって』

「マジ!?」

『明日写真見せてあげる』

「見せて見せてー、ってもう28分か」



ホームに駅独特の発車メロディーが流れる。



『5番線ドアが閉まります。ご注意ください』








鉄道士。

今日もまた忙しく鉄の道を走っている。

もしかしたら今貴方が乗っている車両も鉄道士かもしれない。



てな訳で山手線E231系500番台、横須賀線E217、成田エクスプレスE259、成田エクスプレス253が登場しました

後ほどキャラ設定も掲載していきます

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