狂気乱舞2
6:落とし物
「あの。」
女は男を呼び止めた。
「はい?」
「これ落ちてましたよ。」
「あ、ありがとうございます!」
男は自分の左腕を受けとると、早足で去っていった。
7:散髪
「あ〜あ、スッキリした!」
「お、井上じゃんか」
「お、橋本。」
「何してるんだ?」
「見ての通りだろ。」
「ああ、随分イメージ変わったなあ。」
「な、さっぱりして、益々いい男なったろ?」
「いい男かどうかは知らんが、本当にばっさり切っちまったなあ。脳味噌丸見えだぜ。」
8:交通事故
「おい!あっちで人が曳かれたみたいだぞ!」
「何、本当か!」
「ああ、本当だ!かなりの人が集まってる!早く行かなきゃ、俺らの分の肉がなくなっちまうぞ!」
「マジかよ!今月は只でさえ事故が少なくて肉食ってないのに!」
9:クローゼット
「あんたの部屋、本当にいつ見ても汚いわねえ。少しは掃除したらどうなの!?」
「母さんはいつもうるさいんだよ。関係ないだろ。出ていってくれよ。」
「うるさく言われたく無いなら、少しは掃除しなさい!折角こんな立派な部屋があるのに、こんな使い方していたらもったいないじゃない。大きなクローゼットもあるんだから、服とかもね・・・」
母親はクローゼットのドアに手をかけた。
「あ!ちょっと!勝手に開かないでよ!プライベートの物とかも入ってるんだから!」
息子は母親をクローゼットから遠ざける。
「いいじゃない、親子なんだから。」
「関係ない。ああもう、いいから出てけよ!」
「そう言われると見てみたくなるのよね。スキあり!」
母親は無理矢理クローゼットのドアを開けた。
「あ!ちょっ・・・。」
母親は中を見て愕然とした。
出張に出ているはずの夫が、死体となって詰まっていた。
「あ〜あ、見られちゃった・・・。」
「あんた・・・」
母親は息子を睨みつけて言った。
「これで何人目?・・・全く、腐る前に捨てときなさいよ。」
10:背中
「ねえ、翔、背中が痛いんだけど、マッサージしてくれない?」
「ああ、いいよ。どこら辺?」
「下の方の・・・ああ、そこそこ。」
「気持ちいい?」
「気持ちいいけど、もう少し力を入れて。」
ゴキゴキッバキッグチュッ
「こんな感じ?」
まだまだ続くと思いますので、読んで頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。




