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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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不誠実

海辺の町のに到着して、代官達から歓迎を受け、夜に歓迎の宴がもようされた。


その料理は凄く質素で酒等もなくつましい物だ。そんな宴を抜け出し町中を歩き森の中に入る。モンスターの動きは活発で夜特有の激しさを醸し出していた。


「ダリア、気になる所がある。行ってみていいかな?」


「いいよ、どんな所?」


「多分畑だ。この町と変わらない位にでかい」


神目を使い索敵した時、人工的に森が切り開かれた場所を発見した。その回りは何故かモンスターの気配もない。


森を突き進むと木の壁に出くわす、良く見ると監視台まで付いてあった。監視台の下に出入口を見つけ中に入ると、そこには良く手入れされている畑がある。


流石に新しい領主が来ている時だ、誰も畑にはいなく監視する者もいない。くまなく畑を見て回り、町とつながる入り口を発見した。


やはり多くの人が出入りするだけあって出入口は大きく、広く作られていた。それを隠すように小細工まで施してある。そしてその入り口はなんと我々が通され歓迎の宴を行っている屋敷の真裏だった。


ダリアと2人、屋敷に入り宴に混ざる。

「タツキさん、ダリアさんどちらに行かれていたのですか?」


ミライザが心配そうに聞いてきた。その言葉に代官を始め複数の人が敏感に反応を示す。


「海が見たくてね、でも暗くて良くわからなかったよ」

「なら、明日。村の者に案内をさせましょう。


昔は漁ができたのですが、海のモンスターの影響で漁も中々出来なくなったのですが、一応、港もあります」


「本当? 楽しみだな」


翌日にミライザとナダリーをともなって海にくる、海を初めて見た俺達は兎に角その広大さに驚いてしまった。


「凄い!!!! こんなおっきい湖初めて見た。


ぅっ、しょっぱい」


ダリアが興味本位で海の水を飲んで渋い顔をしていた。


「海のお水はしょっぱいんですよ。でもこの海のお水からお塩を取ります。


またお塩造りを復活させたいと思うのですが」


ミライザの顔が沈んでしまう。


「何か問題でもあるの?」


「ハイ、海のモンスターを束ねる海神竜のリバイアサンによって塩を取る事を拒否されております。


かのフェンリルと友好関係を結べれば問題無いと思うのですが」


「ふ~ん」


それからミライザとナダリーと4人で少し話がしたいと伝え、案内人を先に帰す。見張りもいない事を確認してミライザに聞いてみた。

「ミライザ、この町は何で飯食べているの? 農業? 何か特産品とか有るのかな?」


「いえ、かなりひっ迫しているはずです。税務官も税の取り立てにはかなり苦労しているようです」


そこにナダリーが入る。


「そうですか? その割に良い服を着て、恰幅の良いご婦人も多数見かけました。


私は裏が有るように思えてなりません」


ナダリーの意見にミライザも同じ印象を持ってるらしい。


「そこは私もそう感じております。

この町の人口を考えると、不思議と増えていることに昨日気付きました。


あれだけ切迫しているのなら、逆に人口が減っていないといけません」


「2人に伝えておく。

昨日ダリアと2人で森をうろついたら、物凄く広大な農地を発見した。


森の中にある農地で良く手入れされてある。農地の話は昨日出たか?」


ミライザが悲しそうな顔になる。

「いえ、農地はこの辺だけだと聞いております。この海辺の近くの農地だけで、潮風の害で作物が育ち難いと聞きました」


ナダリーが何かを思い出したようだ。


「ミライザ様、昨日の領民達の話で気になった事があります。


“なんだ、今日は酒もでねぇのか”


そう言った男性がいました。代官がその男性を直ぐに会場から追い出した為、それ以上の話は聞けませんでしたが」


「タツキさん。お願いがあります。


この町にどれだけお酒があって、食糧があるかを調べて頂けませんか?」


ミライザはいつもの優しい顔でなく、領主としての顔をしていた。

「わかった。ダリアはミライザについて警護を頼む」


「任せて。落ち着いたらみんなで海に入ろう、浅瀬はモンスターがでないらしいからさ」


「お、楽しそうだね。早めに終わらせよう」


ナダリーとミライザが緊張感の無い俺達を見て混乱していた。その日、お昼頃から森に入る。街の外から隠匿魔法をかけ、森から農地に移動する。


すると農地には多くの農民と警備兵みたいな者達が集まっていた。


「おい、今度の領主はいつまで要るんだ?


飯は食えねぇし、酒も飲めねえぞ」


「おいおい。そう言うな昨日来たばかりだぞ」


「そんな事言ったってよ。もう直ぐ米の収穫期だ、新しい酒の準備する時期だろう。


俺達にとって1番手忙しい時期だぞ。隣町の連中だって楽しみにしてんだ、何とかして早くでてってもらわないと」


代官が農家の男達をいさめる。

「心配するな。俺に考えがある。今日の夜にでもフェンリル様の所に行く。

今回の領主も一緒だ、あのアンドールのように追い出してやるさ」


って言うか前の領主がアンドールだったのか。だから、ミライザにきつく当たったんだな。万が一にもミライザが成功なんてしてしまったら自分の立場が危うい、そんなくだらない事を考えているんだろうな。


その後、農地を出て代官の屋敷に来る。代官の屋敷の小屋から香ばしい香りがする。中を覗くと酒の貯蔵庫になっていて、さらに他の家や様々な所を覗く。


代官の屋敷を中心に酒の貯蔵庫、酒を作る小屋。反対にある小屋は野菜や小麦、米等を貯蔵する事が出来るようになっていた。代官の屋敷は森に面していることをいいの事に、森の中に隠すように酒と野菜等を保管している。


フェンリルがいる森だ、誰も好きこのんで森に入る奴もいない。そこに目を付けて着服している、それも町の住民もそろってだ。それが少し厄介な状態だと感じてしまった。

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