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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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異国の国 アップルランド

2日後、ダリアと2人でギルドにきて

受付で対応してくれた女の子に声をかけると、俺達の事を覚えていてようで直ぐに笑顔になる。


「来てくれたんですね」


そう言って立ち上がり、ついて来るように言われて2階に上がる。受付の子に付いて2階に上がると直ぐにギルマスの部屋があり、ギルマスの部屋に通された。


「マスター。先日説明したタツキさんとダリアさんがお見えになりました」


そう言って中に案内される。


うん? 双子?

受付の子がギルド職員の制服を着ていないと判断付かない位にそっくりだ。


「まあ、かけてくれ。ミリーお茶を」

ミリーと呼ばれた受付の子が部屋を出る。


「始めたして。このギルドのマスターのサリーと言う、こんな見た目だがミリーの母親だ」


まるでウエイト宰相みたいだ、見た目が若すぎる。


「はじめまして俺はタツキ アンダルシア。こっちは妻のダリアだ」


各々に握手をする。


「ミリーには、勇者の称号を持つものが来たら必ず教えるように伝えていてね。悪かったね」


「いや」

「ぶしつけで悪いがギルドカードを見せてもらっても良いか?」


「分かった」


そう言って2人のギルドカードを出す。


「やっぱり。2人共に限界突破したんだな、それもここまで隠さないといけないとなるとかなり人外なレベルに達しているんだろ」


その言葉に緊張が走る。


「心配は不要だ。私の先祖が158年程前のふたご座 ゲミニの夫婦だ。


私を見ても驚かない所を見て直ぐにピンと来たよ、2人共、年を取らない一族を知っているね?」


「ああ、知っている。それと何の関係があるんだ?」


「先祖からの言い伝えでな。ふたご座 ゲミニの勇者は総じて変わり者が多い。新たなゲミニが来たら面倒を見るようにと、代々言い伝えられている」


この話は何処まで本当なのか、そう思って疑ってしまう。


「これは、我々で準備したギルドがカードだ。

これからどこに行ってもこっちのカードを使ってくれ。


くれぐれも自分達の本当のカードは出さないでくれよ、ギルドカードの偽造はギルマスの首が飛ぶからな」


そう言って新しいカードをもらう。


ダリア アンダルシア


17歳



ギルドランク A

レベル70


最大HP88608


最大MP78999


スキル 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ)  弓術 格闘術 治療術


取得魔法 身体強化 魔法強化 魔力調性 生活魔法 氷魔法 回復魔法



タツキ アンダルシア


19歳



ギルドランク A

レベル 85


最大HP99950


最大MP110065


スキル 剛腕  瞬足 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ) 格闘術 裁縫 暗視 精神耐性 神目


取得魔法 索敵 身体強化 生活魔法 隠匿魔法


と書かれてあった。


「数値は勝手にこっちで切り替えた。大体こんな数値で言いと思う。


後、ランクはAランクにしてある、Sランク冒険者は国に登録が必要にるしな。まあAランクもこの国には3人しかいないから目立つが良いだろう」


「何でこんなことを?」思わず混乱してしまった。


「言ったろう。ゲミニの勇者は変な奴が多い。国に使えるのを嫌い、その殆どが勇者の資格を剥奪されて殺される者ばかりだ。


だが、我々の一族を守ってくれた存在だ、出来る恩返しは全て行う」


サリーの一族は主に二十歳で見た目が変わらなくなる、その為様々な迫害を受けて来たらしい。


それを支えたのがゲミニ勇者の子孫達だと言う。158年前のゲミニの勇者は、自分の一族だけでサリー達の一族を守り続けた。


そしていつしかゲミニの一族とサリーの一族の子供ができ始め今ではゲミニの遺言を総出で守っている。


そう言う話だった。


「一応、国には報告しない予定だが、良かったか?」

「ありがとう。感謝の言葉しか無いよ、俺達はすでに人外のレベルだそれもかなりな。


おまけに国外追放処分を受けた身だ。有難い」


「国外追放? 何をやらかしたの?」


「1ヶ月程前だ、審判の塔を5ヶ月ぶりに出て外の空気を満喫していた時だ。メルボルス立国の第2王子に絡まれた。


俺達はダンジョンを出て直ぐにだ、そこで王子の特権で国外追放だよ。だからダンジョンを出てギルドには一切登録してなかった、このギルドが初めてだよ」


サリーが腹を抱えて笑い始める。

「やっぱり、双子座 ゲミニは変な奴ばかりのようだ。


少しご先祖様を疑ったがご先祖様の方が正しかったな」


そんな事を言われて笑われしまう。第2王子の名前を聞かれ、バスケットしかわからないと伝えておいた。


でも新たに偽造ギルドカードを手にしたおかけでだいぶ楽に移動ができる、それは本当に有り難い。


「この町はのどかだ、国境線まで行かないとモンスターもいない。


どうだい、この町に腰を据えるかい?」


「悪いがまだ決めていない。取りあえずあちこち旅して回って、住むところを決めるよ」


「そうか、ならダダントと言う街に行くといい。そこはこの国のほぼ中央に有る街で交通の要所だ。


私のお勧めの宿は"遥かなる大地"だ。私の名前を言えば安くなる」


「それは、サリーの一族か?」


「それは内緒だ、我々の一族はこの国の中では特に微妙でな」


サリーと会った次の日に町を出て、ダダント行きの乗り合い馬車に乗る、ダダントまでは馬車で1週間はかかるらしい。


馬車にはいかにもインチキ臭い冒険者の護衛がいる。ゴブリンの襲来に右往左往し、レットウルフの襲来に完全に腰を抜かし動けない状態だった。


そんなこんなでダダントの街に付く。街は壁に囲まれ、発展している雰囲気だ。


警備兵士に止められてしまった。

「冒険者か? ギルドカードを見せろ」


余りに威圧的で少しイラつきを覚えるが仕方ないので大人しくギルドカードを出す。


「Aランク。それも夫婦で?」


「何か問題でもあるのか?」


「問題? 有りすぎだ。国王に報告が必要だ」


そうニヤニヤとしだす。要は金の無心だろう。


「いい加減にしろよ」


少しだけ魔力を解放して警戒兵達を囲うようにすると警備兵士達がバタバタと倒れる、俺の強烈な魔力に当てられて気を失ったようだ。その隙に街中に入るがこれは警備兵士達の自業自得だろう。


サリーから聞いた遥かなる大地と言う宿を探す。屋台により肉串を買い、遥かなる大地という宿の情報をもらう事にした。

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