責任2
メメシー伯爵はダンジョンダイブの失敗後、数週間後にこの世を去った。
伯爵家の当主の死去、国の中に大きなうねりを与えた。
第3王妃は、メメシーの領地に赴き葬儀に参加し、その後は少し伏せてしまっている。
メメシー伯爵の推薦があり王妃と成った第3王妃にとっては相当なショックだろう。
また、王宮内での後ろ楯を失った事により王宮内での発言力も大きく失われていった。
俺とダリアの国外追放の全ての流れ知った国王の動きは早かった。
なんと第3王妃と離婚を発表。
理由は国王の許可なくメメシー伯爵の葬儀に参加したこと、その際に国王所有の宝石を無断で所持した上に宝石を無くした事だと言う。
これは息子である第2王子を国王にと企む派閥の沢山の貴族の反発があったが、ガンとして国王が受け入れる事はなかった。
そして多くの貴族を集め、会議を始める。そこに元第3王妃と元第2王子が謁見の間に呼ばれた。
国王が謁見の間に入る。
その時、元第3王妃が頭を下げることなく国王を見ていた。
複数の兵士が元第3王妃に槍を向けて平伏を促す。
そこにウエイト宰相の声が響く。
「国王陛下の御前である。平伏しろ!」
威圧のこもった声に全ての者が平伏する。
「皆、良く集まった。
今日はある大切な議題について話をしたく集まってもらった」
全ての人が平伏すると兵士達も元の場所に戻る。
「先ずはバスケット。そなたに預けていた単刀を返してもらわねばならぬ」
「なっ!!」
元第3王妃が驚いた顔をして国王を見るが、単刀を取り出したバスケットは脇に控えた兵士に渡す。
「王族を離れたとは言え、そなたが私の子供であることに変わりはない。
してバスケット。お主はこの単刀を使い何をしたか言ってみよ」
「はい、この私に敵対し、暴言を吐き、あまつさえ攻撃をしてこようとした冒険者の兄妹を国外追放としました」
バスケットは悪びれる事なく言う。
「我が耳にも入っている。
その2人の名前はタツキとダリアと言う冒険者で良かったか?」
バスケットが一瞬怪訝な顔をする。
「左様でございます」
「ところで知ってるか? この所、王都で凄い活躍を見せている冒険者がいると聞く。
あの珍しいミノタウロスの塊肉をマナディアを通し、わざわざ届けてくれた冒険者だ。
そなた達も食しただらう」
「「はい」」
国王が満足そうに2人を見て笑う。
「その冒険者がダンジョンの称号を得た。
これはワシとウエイト宰相の2人でダンジョン管理者様から直接伺った事だ。
それと凄い事にな、なんとその冒険者はサンダーコンドルの魔石と暗黒竜ワンダー カラミテの黒の宝玉をも手にしたと教えて頂いた」
その言葉に謁見の間が物凄くざわつく。そこに集まった貴族達のその誰もが、我先にその人物に近付こうと考えたのだ。
サンダーコンドルの魔石と黒の宝玉が手に入れれば国王と同等の権力、もしくは宰相として国の中枢に食い込む事だってできる。
全ての者が色めきだっていた。
「なあ、バスケットよ。
お前を冒険者として登録し、鍛えさせたのは多くの敵をしり強さを身に付け、国の問題等を理解させる為だ」
「は、父上からのお達しの通り。様々な事を理解するように努めております。
私はまだ冒険者になって間もないですが、すでにレベルも15を超えております」
「半年でレベル15」「中々やりますな」
等とあちこちから声がこぼれる。
「お主、そんな中である女に一目惚れしたらしいな?」
バスケットがばっと下を向く。そしてこの流れで何が起きたのか少しづつ理解をし始めた。
「バスケット、ワシと宰相が揃って遠征した時を狙い、わざわざ冒険者を国外追放したのは間違い無いな」
「は、間違いございません」
「ダンジョン管理者様は今回、158年ぶりに双子座 ゲミニの称号がでた。そうおっしゃった。
そしてその2人を夫婦と認め自らのアンダルシアの名を授けた。
そう聞いておる」
元第3王妃が良くわからないと言った感じに国王に話しかける。
「陛下、そのような素晴らしい人が現れた事と、先ほどからバスケットに話している事に何のつながりが有るでしょうか?
わたくしには、さっぱりと事の成り行きが見えて来ません」
「バスケット、お主、母にも何も言って無いのか?」
国王がバスケットを睨む。
バスケットは何も言わずただ下を向いているだけだった。
「仕方ない。ウエイト、そなた分かるように説明してやれ」
「私は陛下と共にダンジョン管理者様にお会いして話を聞きました。
タツキとダリアと名乗るこの2人が双子座 ゲミニの称号を得た冒険者です。
そしてバスケット殿下が国外追放を言い渡したのもこの2人でございます」
「え、ええ-!!
バスケット、そなたは何をしたのです」
「静かになさい!!」
ウエイトがざわざわと騒がしくなったこの場を納める。
「また、ダンジョン管理者様から、タツキとダリアはアンダルシア性をもらい。ダンジョン管理者様の権限を持って正式に夫婦と認められました。
アンダルシア性をもらえたのは、かの伝説の勇者ダッツと妻マリーンだけ。
それ程の快挙を成した者達を一時の嫉妬で国外追放処分にした事、これは国の内外問わず漏れては行けない。
良いかな、ここに集まった諸君。貴君らもこれがいかなる由々しき自体か、これ以上説明する必要もあるまい」
その場にいる貴族達が皆押し黙る。
スッと国王が立ち上がった。
「バスケット。人は失敗が付き物。
ならばどうするか? 失敗を補わないないと行けない。
バスケットはこれよりタツキとダリアを一人で追いかけ、説得し我が国に連れ帰ること。
期間は3年とする。
母親である。デゼルは王都自宅で軟禁とする。
バスケットよ、もし何の成果もなく3年を過ごしてみろ。貴様だけでなくデゼルとその両親、親戚、一族郎党纏めて死罪としてやる。
貴様も分かってような、その時はどこにいようと連れ戻し胴割きの刑にしょする」
デゼル元王妃が気を失い倒れてしまった。
そんな事が起きていたとは、つゆも知らず。俺とダリアは楽しい旅行を満喫しながらアップルランドを目指していた。
そしてこの会議で俺とダリアが双子座 ゲミニの勇者に認定された事が全国に広がった。
そして結婚したとこも広がり、その知らせを聞いたマーチさんが倒れてしまい、1ヶ月程起き上がる事が出来なかったらしい。
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