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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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限界突破

メルシー アンダルシアについて転移魔石で移動すると、突然100階層に来た。

「お、入れ入れ。入り口近くはわらわの領域だ。誰も近付いて来ない」


そう言われたけど、むっちゃ怖いです。確か100階層ってボスしか出ない階層だよね。


暗黒竜 ワンダー カラミテ


黒の宝玉と言われる魔石を落とすと言われ、その魔石を持つ者は必ず一国の王になると言われる程の物だ。


「あの? メルシー。


俺達、ワンダー カラミテの巣にいるんだよね。問題無いの?」


「気にするな、わらわの1/4の強さもない。


500年以上も前にわらわに木っ端微塵に成るまでやられてから、わらわの召し使いのように振る舞っておる」


「やっぱり、メルシーって魔王だね」


「うん。私達も、もしかしたら生け贄かな?」


「た、多分、ち、ちがうと…おもうよ…」


「おい、下らん事を言ってるとダンジョンから追い出すぞ。


わらわが拒否したらどうなるかわかっておろう」


「「は、はい」」


メルシー アンダルシアの寝床は、ダンジョンの中に有るセイフティゾーンだ。


中は意外に快適になっていた。ベットやソファー、テイブルにキッチン等が綺麗にしつらえてあった。


「メルシー。ここに一人で生活してるの?」

「何を言っておる。わらわは竜族の王だぞ。何人もの眷属がおるわ。


大体、掃除と食事を作るのは苦手じゃ」


て、言うことはここにメルシー アンダルシアに使えるドラゴン達が沢山出入りするのね。


「まあ、休め。ダッツの事だろう、話して教えてやるぞ」


メルシーが我々の知らないダッツの姿を沢山教えてくれた。


ダッツは物凄く努力家らしい。勇者としての才能と特殊能力が目覚めても、毎日基礎トレイニングは欠かす事がなかった。


また、情報収集を疎かにしたことがなかったらしい、どんな些細な情報にも耳を傾け真実かいなかを常に考えていたらしい。


そんなダッツがメルシーと対戦したのは両方に引くに引けない事情があった。


メルシーは増える仲間を一人でも多く残してやりたい。その為の食糧と住みかを求め、ダッツは捕えられてしまったかつての孤児院の兄弟姉妹を解放するために。


ダッツ達が王都について3年後、マルベルト ラッセルが亡くなったらしい。最強の賢者と歌われ沢山の弟子を残しその偉業を讃える者が多い。だが、強く聡明な賢者を良く想わないのが国王達であった。


50人を越えるダッツとマリーンの孤児院の兄弟姉妹達はそのまま人質にとられてしまったのだ。


それからダッツとメルシーの壮絶な戦いが始まる。それは国を巻き込む戦いとなり、その最中ダッツ達の兄弟姉妹を人質にした国王が戦争の最中に亡くなった。


そこに目をつけたのがダッツだ。

国王の死を上手く利用して国の全てをおさえてしまう。


そこでメルシー達ドラゴン族と有る約束をする。


ダンジョンをメルシー アンダルシアに任せ、食糧と住むところを提供。ダッツは、そのダンジョンを守る事で国民を従わせたのだ。


その内容は我々の知る英雄譚とは余りにかけ離れた内容だった。


その後、前国王の息子 10才を国王にしたて、マリーンとウエナが国王をガード。ダッツとマリーンが亡くなるまでのおよそ70年近い年月を国と国民と竜族を守り続けたのだと言う。


その後は我々の知る史実通りだった。国が豊かになり強力な指導者が亡くなると、我先にと権力を奪い合う。


そして平和を得た大陸がまた乱戦の世に戻ったのだ。


「まあ、ざっとこんなもんだな。わらわが知ってることは。


タツキ、ダリア。今日は自分達の所に戻ってゆっくりしろ。


これだけわらわの魔力をじかに浴び続けたのだ、復活するのに最低で一週間はかかるだろう。


ちなみにマーチとマリアは1ヶ月程ポーションのみで生き延びた位に疲弊しておったぞ。


お前達は強い、わらわの期待を裏切るなよ」


アンダルシアの言うことは正しかった。いや、これこそがアンダルシアの試練だった。


俺とダリアが拠点に戻ると一気に足が震えてきて、悪寒に襲われる。


ダリアは緊張感も強かったのだろう吐いて熱を上げてしまった。


翌朝になり、少し動くだけで電気が走るような痛みをこらえダリアにポーションを飲ませる。


「ダリア、体を少し起す、我慢しろ」


そう言って頭を支え少し体を起すと俺のカラダが痛みで悲鳴をあげる。


「こんな所で死ぬわけにはいかねぇんだよ!!」

必死で自分を奮い起こし、ダリアにヒールポーションとマジックポーションを飲ませる。


朝と夜、ダリアに飲ませつづけた事でダリアが回復してきた。


それから5日たった日、ヒールポーションとマジックポーションがなくなってしまう。


朝にダリアのヒールポーションとマジックポーションを飲ませ、寝かせるとダンジョンを一旦抜け出す。


少し歩くだけで体中の筋肉が切れるような痛みを発し、何かを掴むだけで全身の血管が全て切れるような痛みの最中、ヒールポーションとマジックポーションを求めて買い物を済ませる。


無理矢理に体を動かしダンジョンに来る。


完全にやつれたように見える俺をどこかのポーターとでも思っているのだろう、入り口の兵士が嘲笑うように蹴飛ばしてくる。


倒れた体を引きずるように転移魔石にくると気力を振り絞り拠点に戻ってきた。


ダリアは少し回復したのかベットから起きて朝御飯の準備をしていた。


「お兄ちゃん、どうしたの?」


「あ、ああ~ ヒールとマジックポーション


て、手に………い、れ」


その後の記憶がなかった。


目が覚めるとメルシーが立っていた。

「お、タツキ。目が覚めたか。


お主は馬鹿だな、ダリア1人が生き延びても意味がなかろう。


丸2日寝ておった。


今日が一週間目だ。後一週間ほど猶予をやろう。


ダッツは最初の頃、3ヶ月も動けなかった。


お前はたいしたもんだ」


次に目を覚ますとダリアがいた。

やつれた感じもなく、穏やかで優しい笑顔で迎えてくれた。


「お兄ちゃん、おはよう。お腹空いてない?」

「少し、だいぶ体調も戻った気がするよ」


「あ、まだ起きちゃ駄目だよ」


そう言うと椅子を持って来てベット脇に置く。


「起きる時はこれを使ってね。


いきなり起きると倒れるからね、お粥作ってるからもう少し寝ててね」


それから2.3日で立ち上がれるまでに体力面を回復した。


アンダルシアが指定した一週間が過ぎる頃には完全に俺もダリアも回復した。

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