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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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魔王 メルシー アンダルシア

息をつく暇も無くワイバーンが襲来する、ダリアが空のワイバーンを狙い氷のスラッシュを放ち続け、地上近くに墜ちてきたワイバーンを俺が倒し続ける。


そんなことをし続けて約1時間程で総てのワイバーンを倒し終える。


「ダリア、ちょっと休憩しよう。もうMP空になった」


「もう? お兄ちゃん燃費悪いよ」


「ダリア、どこで燃費なんて言葉を覚えたの? お兄ちゃん、そんな子に育てた覚えはありません!!」


思わずドヤ顔をして言ってしまった。


「いや、いつも言ってるから。


エール飲みながら、"これがないとやっていけない、俺の燃料だ。毎日飲むのは燃費が悪いからだ"って」


はっ!! そう言えばいつも言ってる気がする。

ご、ごめんなさい。


拠点にしているセキュリティゾーンに戻って、完全に魔力切れをおこした体でベットに横になる。


「お兄ちゃんさ、魔力を使い過ぎなんだよね。適正量をちゃんと把握しようよ」


ダリアの呆れた声に耳が痛む。


「仕方ないじゃない。こんなに強いモンスターが多い中でやってるんだよ。


多分、サンダーコンドルに半分位持っていかれたと思うよ」


ダリアが完全に興味を無くしたのか鏡を出してダッツ達に向けて声をかけ始めた。


魔力切れをおこした俺はそのまま意識を失うように寝てしまった。


翌朝、73階層から入る事にした。この階層もモンスターは3匹、それぞれのテリトリーに別れているようだ。


一番手前にいたのはキマイラだ。ライオンと山羊の頭を持ち体がライオン、尻尾が蛇だ。


こいつらどこで飯食うんだろう? 食べ物全部違うよね。

なんて事を考えいたらキマイラに完全にロックオンされてしまった。


ライオンの頭がブレスを飛ばす。


「光壁」


ブレスを塞ぎ俺に注目を集める中、ダリアがキマイラに近付き山羊の頭を斬り落とす。


「ガガオー」ライオンがいたさで叫び声をあげる。


その隙をついて一気に責める。


「彗星群」


範囲を設定した光の槍キマイラに飛ばす。


キマイラの体に穴が空き続けキマイラの体が消滅した。そのままキマイラのテリトリーを抜けて次のモンスターのテリトリーに入る。


大きな岩のような黒い塊があった。少しづつ近付くと顔が三つの犬のモンスター、ケルベロスだ。


今まで対戦した中で一番体がでかい。

そして物凄く気持ち良さそうな寝息を立てている。


「寝てるね?」「うん、寝てるね」


「どうする素通りする?」


「え? もったいない。月照を直接刺して全てを凍らせる」


ダリアが月照を手にケルベロスに深々と差し込む。


痛みで目が覚めたのか我々を見て威嚇をするがそのまま、中途半端な体勢のままに凍りついてしまう。この次も同じように寝ててくれますように、思わずそうお願いして手を合わせる。


さらに奥に進むとアンデットタイガーを従えた女の子がいた。


ネクロマンサーか?


今まで出会った中で一番危険だ。そう思った。それと同時に逃げられない、すでに相手の手のひら上にいる事を本能的に理解した。


ダリアも同じように感じたのだろう、うっすらと額に汗をにじませながら足が震えていた。俺達も多少強くなったのは認める、人の中ではおそらく最強だろう。だが、この目の前にいる女の子と比べたら我々はスライムと変わらない位に簡単にやられるだろう。


「んお? 来たか。お主らが中々上がってこないから、暇でな。


わらわが直接来た。


そんな緊張せんでもいい。わらわはダンジョンの管理者だ」


「ダンジョンの管理者?」


ダリアが月照に手をかける。

「ダリア、取りあえず武器から手を放そう。


1度話し合いをしょう」


ダリアが俺を睨む、その後覚悟を決めたのか自然体になった。


「フム、お主ら2人はわらわの強さが良くわかるようだな。マーチとマリア以来じゃな、所でお前達は何と言う?」


楽しそうにアンデットタイガーをあやしつつ話すその姿がより恐怖を覚える。


「俺はタツキ。タツキ ムルシア、こっちがダリア ビンセントだ」


「ほう!! お前達がタツキとダリアか?


どれどれ」


何を思ったか俺達に近付き上から下までなめるように見る。


「カカ、ダッツの小僧が言ったことが本当になったな。何じゃ、賭けはわらわの負けか?」


そう言うと楽しそうにケラケラと笑う。


「失礼だが、貴女はダッツを知ってるのか?」

「当然だ。ダッツの奴がわらわをこのダンジョンの管理者として任命したのだ。


いつの日か来るであろう俺達の親友をもてなして欲しいといってな」


「あの? 貴女はどちら様で?」

ダリアがボソっと聞く。


「お? 忘れてたわ」


そう言うとドラゴンの姿になる。


淡雪のように白い色のドラゴンでとても大きく、とても美しいと思ってしまった。


「わらわはお前達の呼び名でエンシェントドラゴンと言われる種だ。


名をメルシー アンダルシアと言う。


これでもダッツと我が城で雌雄を決した仲じゃ」


「ま、魔王 アンダルシア!!」「え?」


俺の言葉にダリアが固まる。


「何じゃ魔王って。わらわは竜族の長であって魔王等と呼ばれるいわれはないぞ」


魔王アンダルシアはかつて伝説の勇者 ダッツが最終決戦で最後の最後に勝ったと言われる存在、それは最強の魔王と語り継がれている存在だ。


「それでメルシー アンダルシアが俺達を待っていたと言うのは何故だ?」


「わらわはこのダンジョンの管理者だ。158年ぶりりにふたご座 ゲミニが生まれたのじゃ。その2人を観察せんといかんじゃろう。


おまけにお前達がダッツの親友とわかったんじゃ、鍛えてやらんとなフヒヒ」


アンダルシアの顔が怖い程にいい笑顔になっている。


「ダッツから聞いておる。お主ら弱いそうだな、ダッツの奴がいつも馬鹿にしておったぞ」


この言葉にアンダルシアを信用してもいいと、ダッツを本当に知ってると、俺はそう判断した。ダッツは誰かに俺とダリアの話をする時は弱く、自分がいないと駄目だと言って人の興味が俺達に向く事を拒んだ。


「なあ、アンダルシア。


貴女の知ってるダッツを教えてもらえないか?」


「ほ? 良いぞ。今日はわらわの寝床に来い、存分に語らおうぞ」

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