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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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審判の塔

「グルルー」


ビックグリズリーが唸り声をあげながら近付いて来る。


よっぽど腹が減ってるのだろう、目線は俺が取った延命茸と毒抜き茸に釘付けとなっている。


ビックグリズリーはグリズリー系では一番でかい種で、立ち上がるとゆうに3mを越えるものが多い。性格は基本的に大人しいが、空腹時と繁殖期は誰彼構わず襲いまくる迷惑さを持っている。


日照を抜刀して、斬光をかけそのままビックグリズリーを斬る。


立ち上がり威嚇するタイミングで抜刀した為か、ビックグリズリーは何の反応もせず体が半分になる。


倒れたビックグリズリーの後に魔石と毛皮が落ちていた、神目で鑑定するとビックグリズリーの黒毛皮と出た。


「ダリア、ビックグリズリーの黒毛皮って知ってる?」


「え?」


ダリアが猛ダッシュしてきた。


「お、お、お兄ちゃん。落ち着こう。取りあえず落ち着こう」


何故かダリアがあたふたしだす。


「うん、ダリアも落ち着こう。で、これ何か知ってる?」

「マナディア王妃が来ていたコート覚えてる?」


不意にダリアから質問を受けた、つい先日会った時に来ていた物だ。


「ああ、覚えてるけど、どうしたの?」

「え、だから。その素材。


何処かの国から贈られたって言ってた素材よ、これはその素材その物なの」


思わず引いてしまった。だってぇ、そんな素材卸せないよ。


ダリアと2人で今後の話し合いをすることにした、このダンジョンは入り口からは入れるが出れない、その為1度この階層を抜けてから話し合いを持つ。


モンスターの場所を索敵しながら最も安全かつ最短ルートで抜ける。


「ねえ、凄く不思議何だけど。何で私達って、ここでこんなにダンジョンプレゼントもらえるのかな?」


ダリアの質問に同様の疑問を持っていた事を伝える。そもそもダンジョンプレゼントと言われる位だ、簡単に手に入るはずがない。


俺達も自分のスキルを全て知っている訳ではない、全ての能力を知ることが出来る特別鑑定士は希少で見てもらうにもとんでもない金がかかる。


わかる情報はギルドカードの記載内容くらいだ。神目も万能ではない、人のスキルや能力等は鑑定してもわからない物が多いのだ。


「もしかしたらさ。


本当にもしかしたらだよ、私とお兄ちゃんってこの審判の塔に呼ばれているのかな?」


「う~ん。可能性としては無いとは言えない、オークの肉塊、ミノタウロスの肉塊、シルバーウルフの毛皮。そしてこのビックグリズリーの黒毛皮。


これを全て売ってしまえば孫の代まで働かなくてもご飯が食べれる。


それ程の金額だ。


ましてサンゼッテの話しを聞くと、取れるのが2.3年で一回有れば良い方だと行っていた」


お互いに話をするのが怖くなり少し黙ってしまった。


「ダリア、グリズリーの階層が終わったら、真っ直ぐ70階層に行ってみないか?


もし、俺達2人が審判の塔に呼ばれているとしたら入ったことの無い階層にも行けると思う。どうだろう?」


「わかった、やってみよう。もしその階層にいけたら2人してここのダンジョンに半年位こもらない?」


「ルルダンルに行かずにか?」


「そう、どうせ70階層なんて入ってこれないでしょう。もし来ても私達がもっと上の階層に行っていれば問題ない無いわけだし」


「了解。夜中にこっそりと抜けて買い出ししても良いしね。


上手く行けば79階層と80階層にあるダッツの部屋(隠し部屋)で暮らそうか。


一年位だ、やりとげる分には楽しいかもね」


「フフ、これでマーチには絶体に負けない」


ダリアが悪い顔で笑っていた。


それから転移魔石に来る、1度も行ったことの無い階層には行く事は出来ないと聞いている。が、いけた。ダリアと2人で80階層に来た。


そこから歩いてセイフテイゾーンと呼ばれる隠し部屋を見つける。


そこまで来てやっと声をだす。


「お兄ちゃん、来ちゃったね」

「うん、来ちゃったね」


中に入ると何もない空間が広がっている、それこそ誰も来たことが無いのだろうそんな気がした。


その隠し部屋にベットや荷物を置きまた50階層に戻る。


流石にここまで来ると腹もすわるさ、覚悟を決めてレベル上げに挑むことにする、50階層に入る。茸は置いておいて索敵を開始、グリズリーの親子を発見する。


ダンジョンにこもると決めた以上は徹底してレベルアップを行う。


グリズリーの親子の近くにくる、ビックグリズリーと違い体に鱗のような物を付けている個体だ。


良くわからないが狙う事にする。


神目だと親子と出たが大きさは一緒で、体のサイズが約2m。どれが親かわからないが四頭の群だ。


「双・飛翔」


ザザザ ドパン!! 2匹は倒したが1匹は鱗に阻まれ生き延びた。


「ガオー!!」

生き延びた1匹が俺に向かいせまる。


距離を積めて牙突を放つ、立ち上がり迫るグリズリーの胸に10cm程度の穴が空く。

グリズリーが前のめりに倒れて亡くなる。


残りの1匹はダリアが倒していた。

このグリズリーは体に付けた鱗が消える事がなく魔石と一緒に回収する。


ここの階層は複数のグリズリーがいるようで、ビックグリズリー、グリーングリズリー、ショートグリズリー、アイスグリズリーが確認出来た。


だが、鱗を持つグリズリーだけは鑑定出来なかった、そしてダンジョンプレゼントも豊富だった。


先ずはロイヤルスイートハニー(貴重な蜂蜜)。スペシャル グリズリー ミート(グリーングリズリーのロース肉)。


アイスグリズリーの爪。ショートグリズリーの肉塊。


もうホクホクです、蜂蜜に肉塊、アイスグリズリーの爪。


それに様々な茸。もう、おっさんにはたまらない物ばかりです。


そしてダリアとの話し合いの結果、買いだしで得たワインとエールで乾杯することになった。あまりの興奮に早めに80階層のセキュリティゾーンに来た。

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