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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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73/216

50階層

砂漠地帯を進むと最初に現れたのが砂漠ムカデの集団だ、索敵してモンスターがいる所を狙って進んでいる。


そこにいるのは知ってはいたが出てきたサイズに驚きを覚える。

何せゆうに4mはある。幅も足を入れれば1mはあるだろうか、鎌首を持ち上げ上から俺達を見下ろしている。


「ギギギギ」


何かを擦り合わせたような音が聞こえる。


「スラッシュ」


様子見でスラッシュを放つ。縦に飛んだスラッシュが砂漠ムカデを真っ二つにさく。


体を覆う分厚い外皮はさほど硬いわけではなさそうだ。


次々とわく砂漠ムカデを兎に角倒す。倒し終えると索敵を再開して、次のモンスターを探す。


砂漠ウサギが我々の前を横切る。サイズは50cm位だろうか、明らかに何かから逃げていた。


砂漠の砂を泳ぐように追いかけて来たのが砂漠蜥蜴だった。


ザッパーン!!


砂の中から飛び出したのは大蜥蜴だ。


このサイズになるには何年かかるのだろうな? その見た目に驚いた。ゆうに4mを越えるサイズだ。


獲物をウサギから俺達に変更したのだろう、舌をチョロチョロと出して俺達を品定めし始める。


ダリアが月照を砂漠の中に刺す、足元に氷の層が出来た。砂漠蜥蜴が異変に気付き砂に潜ろうとして氷の層にぶつかり阻まれる。


ダリアがその隙に砂漠蜥蜴の体を半分に切断する。


この階層の一番奥まで来る、まだデザートスコーピオンとデザートフロックには会えていないが仕方ないかもしれない。


40階層を出て41階層の間に来る。


そこで少し休憩を取る。


ダリアが自分のギルドカードを見ながら「まだまだだなあ」そうぼやく。


俺からしたらだいぶ人外に近づいて来ている気がするけどね。


ダリア ビンセント


17歳



ギルドランク C

ふたご座 ゲミニの女

レベル68


最大HP7258


最大MP10085


スキル 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ)  弓術 格闘術 治療術


取得魔法 身体強化 魔法強化 魔力調性 生活魔法 氷魔法 回復魔法


タツキ ムルシア


19歳



ギルドランク C

ふたご座 ゲミニの男

レベル 70


最大HP8524


最大MP11475


スキル 剛腕  瞬足 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ) 格闘術 裁縫 精神耐性 神目


このレベルアップのしかたはミノタウロスダンジョンが楽しいからと言って、1日に何度も何度も執拗にダンジョンダイブしたせいだと思う。


でも、気持ちが乗るか乗らないかで随分変わるようだ。砂漠階層がどうしても興味が持てずに、一気に49階層までクリアしてしまった。


50階層~59階層は山になっているダンジョンと地図には記載がある。


出てくるのがグリズリー系のモンスターだ。

1度33階層と34階層の間のセイフテイゾーンに戻った。ほぼ1日を通し砂漠ダンジョンを抜けた事もありかなり疲れてしまった。


ダリアがベット入ってもうなされていた。

「うぅ~。カサカサ嫌い、ウネウネも嫌い」


そう言って震えている、片付けを終えて俺もベットに入る。


「お兄ちゃん」


そう言って抱き付いてきた。

「よしよし」


頭を撫でてやると知らないうちに寝息をあげていた。


俺もそうだがダリアも両親の死を未だに引きずっている所がある。


やはり恐怖は中々抜けないのかも知れない、俺は新にもらった精神耐性スキルのお陰でだいぶ落ち着きを取り戻している。


でもダリアはやっぱり虫系は駄目だな。でも明日からグリズリー系だ、このダンジョンの中でドラゴンと変わらない程の難関な階層の一つだ。


でもダンジョンプレゼントがあるとまたはまってしまいそうな気がする。


朝、目が覚めベット等の荷物を全てマジックバックにしまう。


静かに集中力を高めて50階層に向かう。中に入ると完全な山だ、入って直ぐ登り坂。


野草や茸、木の実、沢には魚が泳いでいる。このダンジョンの再現率には驚きを覚えてしまう。過去生では山で茸や山菜を取るのが趣味だった俺に取って最高に楽しい空間だ。


ウキウキしながら進むとダリアに文句を言われる。

「お兄ちゃん、楽しいのは良いけど早すぎ。罠も無視して進んでいるから結構厄介なんだけど」


「ハイ。すみません」


歩く速度を落とす。あ、舞茸もどき!! その時不意に目につく。


実際は名前はわからないが見た目が舞茸に似た茸だ。食べると本当に美味で、香りも舞茸そっくり。


本当の天然舞茸は香りが特に素晴らしい。


だがこっちの舞茸もどきは毒がある。食べると2.3日は腹痛と嘔吐が続き、発熱を起こす。だが、味は絶品だ!

本当に旨いそれだけは保証する、命の危険も保証するけど。


食ったのか? 思わずそう聞こえた気がする。あえて言う。


食ったよ!! そして死ぬ程熱をあげたさ。脱水症状を起こし三途の川も見た気がする、今にして思えば良い経験だ。


あ! あれは猿の腰掛け。


これはこっちの世界でも本当に需要のある茸だ、こっちの世界での名前は延命茸だったはず。


「ダリア、延命茸だ。取って行こう」

解体ナイフを取りだし、延命茸をあるだけ全て取る。ホクホクとしながら茸を取りを堪能する。


そして延命茸の側に必ずあるのが、前世ではシメジといわれた茸。こっちでは毒抜き茸と呼ばれ薬として使われる茸だ。


味はシメジにそっくりだと個人的には思っている。


延命茸も毒抜き茸も、どちらも需要があり高値で取引される。だけど今回は自分達で食べる為に持っていく。


延命茸は猿の腰掛けのようなその見た目と反して柔らかく、椎茸に似た食感だ。


ちなみに全て自分で人体実験をして得た知識だ。

というのは嘘で、軍の訓練時に全て教えてもらった知識だ、舞茸もどきはその訓練の前に知らず食って死にかけた時に覚えた。


前世との違いを楽しみつつ、茸狩りをしていると何故か遭遇するのがグリズリーだ。


グリズリー系のモンスターは冬眠しない。食糧となる木の実、茸、弱いモンスター等が物凄く多く存在する。


その為だと勝手に思っている。まあ、モンスターに冬眠と言う概念自体が存在しないのかも知れないけど。

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