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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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双子座の勇者

ハイ・オーク達とのにらみ合いが続く。

ジリジリとお互いに距離をつめる。


「ブガーー!!」


ハイ・オークキングの雄叫びを合図に一斉にハイ・オーク達が攻めてくる。


「双・飛翔」「ダブル アイススラッシュ」


突進してくるハイ・オーク達の中に大きな穴が2つ開く。


「ブッパー!!」

ハイ・オークキングが雄叫びをあげる。


「え? な、なに?」

ダリアの声がやけに大きく聞こえる。


ハイ・オーク達がピタと止まる。まるで息を止めているのか? そう疑う程に静かな時間になる。

すると奥にいるハイ・オークが前に静かに出てくる、その繰り返しで距離をつめて来ているようだ。


ハイ・オークキングがいるだけでこうまで統率された力を出す事に驚きを覚えた。


「ダリア、こいつら訓練兵と変わらない。

ただ、的としてはでかい。火力を最大にしていこうか」


「りょーかい。取りあえずこの数を減らさないとね」


飛翔とスラッシュを乱発する。かなり適当に撃っていくがあまりに沢山いるハイ・オーク達は只のマトで、約半分程のハイ・オークをその攻撃で倒す。


そして幸いな事にジェネラルを2匹倒していた。


「ダリア、先に突っ込む」


斬光(スラッシュを剣に溜める)を出すと剛腕、瞬足のスキルをかける。


ハイ・オークキングに向かい距離をつめるとハイ・オークキングを守るようにハイ・オークが集まる。


一刀で1匹を倒す。キングの守りが減るとまた他から集まる。その繰り返しで俺の回りにハイ・オークが集まる。


俺の回りに集まるハイ・オークをダリアが倒す。


するとキングと他のオークが別れた。


俺がキングと対峙する。キングは俺と変わらない位の背丈だが体は俺の3倍は太い。


対戦して直ぐにわかった。キングは突出して強い、手には鉈のような剣を持ち斬光でガードした日照と撃ち合う。


普通の武器は斬光で補強した日照に負けて簡単に斬れる。だがこのキングの剣は物凄く硬く丈夫だ、すでに数十回と撃ち合うが刃こぼれすらおこ無い。


キングの剣に感心していたが、キングの太刀筋は単調な動きであることに気づいた、剣術訓練を受けていない事を感謝して倒す。

キングの動きは癖があってその隙を付いて心臓に牙突を放つ。


「お兄ちゃん遅いよ」


ダリアが待ちくたびれたのか駆け寄ってくる。


「階層と階層の間で取りあえず休憩しようか」


魔石を回収しながらダリアに話しかける。


「そうね。もうすぐお昼だから、昼ご飯にしましょう」

セイフテイゾーンとなっている階層の間で昼食の準備をする。


椅子を2つ出しテイブルを出す。椅子にダリアが座り暇潰しにギルドカードを出していた。


「あ、あれ? 嘘?


お兄ちゃん、カード見て。カード」


「カード? なに、ギルドカードのこと?」


ダリア ビンセント


17歳



ギルドランク C

ふたご座 ゲミニの女

レベル55


最大HP6090


最大MP8422


スキル 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ)  弓術 格闘術 治療術


取得魔法 身体強化 魔法強化 魔力調性 生活魔法 氷魔法 回復魔法



タツキ ムルシア


19歳



ギルドランク C

ふたご座 ゲミニの男

レベル 58


最大HP6990


最大MP9085


スキル 剛腕  瞬足 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ) 格闘術 裁縫 精神耐性 神目


取得魔法 身体強化 生活魔法 隠匿魔法


「やっぱりそうだ!!」

そう言って指差す。


「ウッソっ!!」

なぜ? 双子座? 俺とダリアと揃って勇者認定されたの? これは誰が決めた? この審判の塔が勇者を定めるのか?


「お兄ちゃん、ど、どうしよう?」

「先ずは行ける所まで審判の塔を上がろう。


確か勇者に認定されるには国の基準でレベル70以上である必要がある。少なくても俺達もレベル70を越えないといけない。


只でさえ、聖教ナイトの賞金首になったんだ、レベル80越えを目標にしないと」


「今の最高って誰なの?」


「マーチさんだよ。確かレベル86だったはず」


「そう、なら私はレベル90を目指す。


マーチさんと約束したの、審判の塔の期間が終わったら決闘するって」


「決闘? 何で?」


「私が負けたらマーチさんを入れて3人で暮らすって」


おいおい、何だよその約束。俺も大概気持ち悪がられるけどマーチさんも大概だな。


「まあ、わかった。


先ずは飯を食べよう。腹が減っては戦はできぬだ」


「お兄ちゃん、時々変な事言うよね」


「ま、まあ。昔の人の教えだよ」


その後28階層、29階層と進み。


29階層のハイ・オークキング3匹と2人で対峙中だ。


「最後だ」


最後のキングを倒すとダンジョンプレゼントが落ちる。


高級食材のハイ・オークの肉塊が3つ取れた、それと見たこともない骨がバラバラに落ちていた。


「ダリア、今日の夜はこれを使ってご飯にしよう。でもこの骨、何だろう?」


「やったね。今から楽しみ、それとその骨、鑑定できないの?」


「鑑定? そうだ、忘れてた」


神目を使い骨を鑑定する。ハイ・オークの拳骨。武器にして良し、出汁を取って良し。

使い方が良くわからないので後でギルドに売ることにする。


大量のハイ・オークの魔石を拾い集め30階層の入り口にくる、地図では30階層はシルバーウルフの階層と書かれてある。


元々シルバーウルフは縄張り意識が強く、だから基本的にダンジョン等の階層に一つのグループしかいない。だが地図には複数のグループありと書かれてある、これはこれで正直面倒だ。


複数のグループが狭い場所でしのぎを削る争いをしている、我々はその中を進む。


全てのグループと対戦しないと生けないようだ。

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