移り変わり
投稿遅くなりました、申し訳ございません。
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ムンダンは名前を変えて国を出た。そしてムンダンに付き従う者が数人いて、一緒に隣国に旅立った。
その後は保護した神官達はマタベリアの土地に残った、多くの者が神官を辞め普通に働き始めのだ。
中には神官を辞める事が出来ないと言って牢屋に入った者も数名いたらしい。彼らはかなり年をとっている上、足などに問題を抱えいた。
マタベリア辺境伯は、そんな彼らを牢屋に住まわせるつもりのようで、わりと自由に生活を送っているらしい。
そして、牢屋の掃除、食事の配膳等、出来る仕事をして小遣い程度の賃金をもらっている。
解放された神官達とは真逆なのが聖教ナイトの面々だ。
多くが公開処刑となった。
捕まった聖教ナイトの隊長はメイプル ラッシュ メメシー伯爵の従姉弟と分かり、唯一人質として残されている。残念だが他の者達は全て死刑になっていた。
ある者は生きたまま火にかけられ、ある者は中ずりで串刺しのようにされ、ある者は手足を縛られ悪魔の森に放置された。
その処刑方法は残虐を極めた。
その余りに無慈悲な処刑方法は直ぐに国中に広がる。
すると直ぐに聖マリーンナ教会と教皇。第3王女とメイプル ラッシュ メメシー伯爵を中心に抗議の書面が届く。
また、聖マリーンナ教会を良く思わない貴族や商人等から称賛と協力を求める声が届くようになった。
このままでは国を2分すると考えた宰相、ウエイト バルス ラッツ公爵が両者をなだめるように説得。
第3王女とマタベリア辺境伯の2人が話し合いを行い事なきをえた。
そんな政治の動きをよそに日常生活は続く。簡易のパーティーは解散となり、シーザンはマタベリアを離れ王都に拠点を移す事になった。
そんなある日、ハルアさんの頼みもありダンジョンに来ていた。
「タツキさんごめんね。ダリアちゃんと別行動させて」
「構いません。何やらマーチさんと用事があるらしいので。
それでダンジョンの15階に行きたいんですよね」
「ハイ。幻と言われるモンスターがいるんです。
どうしてもテイムしておきたくて」
「わかりました。でも俺12階の入り口までしか行った事無いので、12階からスタートですけど良いですか?」
入り口の脇にある、祭壇に来て魔石に魔力を通す。
ハルアさんと2人、12階の入り口にくる、ハルアさんがシルバーウルフのオスのみ、3匹を召喚した。
ダンジョンの部屋に入る。オスのシルバーウルフが俺達よりも先に入る、中にいるモンスターはミノタウロスだ。
シルバーウルフに囲まれたミノタウロスはジリジリと後に下がるしかないようだ。
日照を抜いてミノタウロスを斬る。
シルバーウルフの動き惑わされていたのだろう、俺の動きすら見えていなかったようだ。
ミノタウロスをしまい次に向かう。オスのシルバーウルフの助けもあり順調に階層を上げ、15階に到達する。
「タツキさん、ミノタウロスを1匹もらえますか?」
「は、ハイ」
ハルアさんに突然言われて驚いたがマジックバックからミノタウロスを出す。
「貴方達、今日はありがとう。
これは、帰ったらみんなと分けるのよ」
オスのシルバーウルフがしっぽを風が起こる位にフリフリしてハルアさんを見ている。
シルバーウルフ達を帰すと俺を見る。
「さ、本番です。この階層は2人でいどみます」
「ここのモンスターはどんなモンスターなのですか?」
「アダマントスネークの亜種です。マーチが発見しました」
アダマントスネークの亜種か。俺で倒せるのか?
部屋に入ると青白い大蛇がいる。通常のアダマントスネークは全体が黒く禍々しい魔力を放っているが、この大蛇は全く禍々しさが無い。
ハルアさんが大蛇に話しかける。
「ねえ、私達の仲間にならない?」
大蛇が鎌首を持上げ、上からハルアさんを見ている。いや俺を見ているのか?
「この人は私の仲間よ。どう? 仲良く出来そう?」
シャーー!!
大蛇が牙を出し我々を威嚇する。
ハルアさんは何も気にする事なくさらに大蛇に近付く、そっと手を添えて大蛇に命令をする。
「さあ、かしずきなさい」
大蛇と睨み合い、魔力を爆発させる。
大蛇が牙を剥き出しにハルアさんを見て、さらに威嚇しようした。が、何かに怯え始めると大蛇が震えながら頭を下ろし地面につける。
良くわからないがこれがテイム契約の工程らしい。
モンスターを絶対的に屈服させる事が条件なのだろう。
普通に会話していたように見えるが、このやり取りの中に秘密があるのだろうと思う。
大蛇がハルアさんの足元で頭を撫でられていた。ハルアさんが大蛇をどこかに送る、いつも見る魔方陣が出て大蛇が消える。
「やったー。ホーリースネーク、ゲット!!」
ハルアさんが急に抱きついて来て大喜びしている。
「ホーリースネークってどんなモンスターですか?」
ハルアさんが嬉しそうにハシャギながら教えてくれる。
通常、聖属性のモンスターは存在しない。モンスター自体が闇属性だからだ。
そんなモンスターに聖属性のモンスターがいた、これこそが貴重なのだと言う。
そして能力がヒール、ハイ・ヒール。このモンスターの特徴はどんな攻撃を受けても自らをヒールして戦い続ける事が出来るのだと言う。
そしてその持つ魔力量はゆうに1万を越えるらしく、尽きる事がないのだと言う。
その後、ダンジョンを出るとご機嫌なハルアさんに腕を捕まれギルド御用達のお店にくる。
腕にしがみつくハルアさんを見て、何故かお店にいるマーチさんが怒っていた。
そして2人に両脇を抱えれる形で個室に入る。
席に座らさられるとダリアが入ってくる、ボケっと成り行きをみているとダリアが俺の横に座る。
「お兄ちゃん、誕生日おめでとう」
「え? えーー!!」
本当に驚いてしまった。俺の誕生日をこんな形で祝ってもらえるなんて、まして今日が自分の誕生日って忘れていたし。
軍にいた頃はこんな事は出来なかった。こっそりとダリアと2人で、簡素なケーキを食べて終わるだけだったのに。
「お兄ちゃん、10歳の時からこうやってお互いの誕生日をお祝いするのが目標の一つだったよね。
7年越しだけど、やったね」
そう言われて思わずダリアを抱き締めて泣いてしまった。
「ダリア、マーチさん、ハルアさん。今日本当にありがとう。
マーチさん、ハルアさん。まだまだ未熟な2人ですが、これからもよろしくお願いします」
「よろしくしますけど(怒)、結婚報告みたいで嫌です。今日はタツキさんの誕生日会なんですからね」
そうマーチさんに怒られてしまった。




