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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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悲しい再会

確か俺も保護した神官達とマタベリア辺境伯との話し合いに同行していたはずだった、はずだったんだけど。

何故また俺は転生する時に来たあの広い美しい何も無い場所にいた。


相変わらず何もなく、地平線のようなものが見える不思議な場所だ。


良く見るといつぞや会ったあの女性が1人お茶を飲んでいおり、俺を見ると声をかけてきた。


「お、来たか? ボサッとしてないでお前も座れ」

そう言って椅子を指差す。


「ああ、またお会いしましたね。

でも、どうしてまたここに来たのでしょうか?」


そう言って丁寧に挨拶をした。

「硬い挨拶はいい。進捗状況を聞きたくてな」


違い落ち着いた話のしかただ。


「進捗状況ですか?」

「そうだ。お前にスキルを授けただろう。


あの後、なにか問題なんか起きていないか少し心配だったんだ」


そう言って俺を見つめる、その目は優しさで溢れていた。


「お陰さまでだいぶ順調です。時々ダリアに怒られたりしますが、トラブルはおこしていません」


「そうか、なら良かった。お前に授けたもう一つのスキルはどうだ? 役だってるか?」


もう一つのスキル?


確か前回、俺の体を光が包んで何かが入ってきた。おそらくあれが精神耐性のスキルだ。


その後『これでいい。後な……だ』


そう言っていた気がするがまさかそれがスキルか? それを思い出し、ギルドカードをみる。


タツキ ムルシア


18歳



ギルドランク C

レベル 45


最大HP3896


最大MP5081


スキル 剛腕  瞬足 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ) 格闘術 裁縫 暗視 精神耐性 ????


取得魔法 索敵 身体強化 生活魔法 隠匿魔法


あ、これだ。????ってなってる。


「あの、????ってなっていてわからないです」


「へ?」

女性が顔をひきつらせ俺のギルドカードを覗き込む。


「いいか、索敵を取り除き神目を授けるからな、索敵の魔力を使い神目を行う。


人が何処にいるか、モンスターが何処にいるか、罠は有るか、見てる物に価値が有るか、人は本物か、動きを捉えたり人を操ったり等々便利なんだよ」


タツキ ムルシア


18歳



ギルドランク C

レベル 45


最大HP3896


最大MP5081


スキル 剛腕  瞬足 剣術(スラッシュ.ストッシュ.ダブルスラッシュ.クロススラッシュ.パリィ) 格闘術 裁縫 精神耐性 神目


取得魔法 身体強化 生活魔法 隠匿魔法


あれ、暗視と索敵が消えた。神目に統合されたようだ。


ようやく出されたお茶を飲み干すと、そこで少し恐ろしい事に気が付く。


人を操ったり!? 少し震えながら女性を見る。

「うん? そうかそうかぁ。元に戻りたくなったか。


仕方ないのう」


そう言うと俺の話も聞かずに無理矢理に戻される。体に浮遊感を覚えると意識を取り戻した。


そこで神官達とマタベリア辺境伯が話し合いをしていた。


向かい会って座っている神官の中で1人、真っ赤に光る神官がいた。それと同時に言い知れぬ不安を覚える。そう思った所で自然と体が動き出して真っ赤に光る神官を取り押さえていたのだ。


神官の被っているフードを外し顔を確認する、そこには見覚えの有る女の顔があった。

そう、それは俺達が逃げ出すように出てきたあの軍事都市で軍事施設の事務職員をしていた女だ。


「ノン?」


思わず声をかける。ノンが俺の顔を横目に見て、何も言わずに大人しくなってしまった。


ノンを連れて牢屋に向かいそこの独房にいノンを入れる、誰かからノンの話を聞いたのだろうダリアが駆けつけて来た。


「何でここにタツキとダリアといるの?」


落ちついたノンが俺達に話しかけて来た。


「ルルダンルから移動してきたんだよ。ノンは何であんな所にいたの?」


「旦那よ。ウチの旦那は馬鹿だからさ、聖マリーンナ教会に捕まってね。


今じゃ王都でメイプル ラッシュ メメシー伯爵の側使いなんてやってるよ」


「ノンはそれに巻き込まれたのか?」


ノンが首を降る。


「本当。馬鹿だよね。


とっくの昔に別れたのにさ、どこに行っても私に助けを求めてくるし、こっぴどく私に叱られるのに、いっつも、最後は笑ってゴメンって…。


私が捨てれないんだよ!! 


あんな馬鹿亭主、ほっときゃ良いのにさぁ」


「誰かにマタベリア辺境伯を殺すように言われたのか?」


ノンが固まってしまった。


俺とダリアは直接ノンの旦那に会ったことは無い。

だが、兵士達の間では有名な人だった。馬鹿が付く程お人好しで他人の借金まで背負わされた事もあった。


それを最後はノンが全てを納めた。ノンが軍施設の事務職員である事がわかると、大体の悪い奴はいなくなる。ノンに恩義を感じる兵士は多い、誰となく退治してくれるからだ。


「ノン、旦那さんを拐ったのは誰だ?」

「拐ってなんかいないよ。あの人が自分から付いて行ったのさ。


1億リンもの大金を置いてさ」


「「1億?」」

「あの馬鹿。笑いながら私に迷惑かけっぱなしだから、この金で幸せになれって。


本当に馬鹿だからさ。


ハァ。


誰かにそう言われて私が幸せになるって本当に思ったんだろうねぇ。


本当の馬鹿だからね」


「それで、ノンが」


そこまで話を聞いて何となく理解した。旦那の解放を条件に、マタベリア辺境伯を殺害するつもりであんな牢屋にとじ込もっていたのだろう。


例え成功した所で、旦那が解放されるかもわからないのに。それだけノンが追いつめられていたのだろう。


ノンの旦那はもう40だ。ノンより18才も年上だ。


凄く優しくて、真っ直ぐで、だらしがなくて、お酒が好きで、仕事は何をやっても駄目で、いつもノンに怒られていた。


それでもノンは旦那が大好きだった。私がいないと駄目だから、そう言っていつも面倒をみていた。それを思うと言い知れない程の怒りを覚える。


後日、マタベリア辺境伯、ムンダン、ダリアと共にノンの所に来た。


マタベリア辺境伯がノンに有る事を告げる。


「ノンと言ったか。


事情はタツキとダリアから聞いた。


この度の出来事はタツキによって阻止された。だが、無罪放免とはいかん。


よって、このムンダンと共に死刑とする」


「そうですか」ノンは抑揚無い声で返事をした。


「よって、今後ノンと名乗る事を禁じる。


そなたは、これよりマルゲリータと名乗れ。


そしてムンダンの若かりし頃の過ちで産まれた娘として、我が息子が住む王都の屋敷で働く事を命ずる」


「は?」

ノンの余りに呆けた声に吹き出しそうになってしまう。


「お兄ちゃん」

そう言ってダリアにつねられてしまった。


ムンダンとノンの死刑執行は後日発表された。そして正式にマタベリア辺境伯の手によって、実の兄と暗殺を試みたノンが死んだと国王に報告がなされた。


マタベリア辺境伯は、ムンダンとノンの葬儀を禁止したが王都の聖マリーンナ教会がムンダンとノンの葬儀を行う。


その時、ノンは名前を変えて王都のマタベリア辺境伯の屋敷で働いていて、死んでない自分とムンダンの葬儀をどういった思いで見ていたのだろう。


そしてメイプル ラッシュ メメシー伯爵の側使いが解雇されたと噂が立つ。


だが、その後何処かの貴族に拾われたと言う。

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