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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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救出

教会の入り口を閉ざしギルドに戻る。


その時は、兵長やその他の兵士達からだいぶにらまれつつの作業だった。


「さて、俺達も戻るぞ」


シーザンが俺達をまとめると兵長がシーザンの前に立つ。


「まさか、貴様がまとめ役だとはな」

兵長がそう言って絡んできた。


「何の話だ? 冒険者はランクが上の者が指示を出すのが普通だ」


「ふん!! 俺が何も気付いていないと思っているのか?」

「何の事だ。俺達は達成した内容によって報奨金をもらう事が出来る。


物を盗むより、有り難く報奨金をもらう方が賢いだろう。お前も望むなら冒険者になったらどうだ」


兵長がぽかんとした顔をする。


「いや、中に誰かを隠したはずだ」

「なにを訳のわからない事を言っている。まあ、今回は金を分け与える事は出来んがな。ガハハハハハ」


「おい、行くぞ」


シーザンがニヤニヤと笑い教会を後にする。


シーザンとしては相当頑張ったのだろう。手に汗をかき、足を震わせながら悪者を演じきった。


ギルドに入り、椅子に座ると一気に緊張が溶けたみたいで、震えながら両腕を掴み全身が震え出していた。


「シーザン、名演技でした。やっぱり貴方をパーティーにいれたのは正解でした」


そう言ってマーチさんがシーザンを労う。

「いや、あんなんで良かったのだろうか? とっさの事とは言えやりにくい」


「それで、中はどうでしたか、タツキさん?」

「ああ、地下通路は薪小屋までつながっていた。薪小屋の方は完全に出入り出来ないようになってはいたが、気になる事がある。


真新しい足跡が何個かあった。行動をおこすなら早い方が良いだろう」


「なら、決行は今日の夜だ。


今日は、幸いアーモンドルッツ率いる軍の夜間演習がある。


それを利用しない手はない」

マタベリア辺境伯がそう決めた。


今夜、マタベリア辺境伯領に本部をおく軍の夜間演習が元々予定されているらしい。


それは薪小屋の辺りから、門の出入り口付近までを使い軍事訓練を行うもので警備を担当する兵士以外はほぼ全ての兵士が参加する訓練らしい。


そしてマタベリア辺境伯も軍の総責任者としてこの訓練に参加するのだと言う。


その夜、聖教ナイトの近くに作った拠点に、マーチさん、ダリア、シーザンが移動。


俺は薪小屋から入り、ムンダンと呼ばれる老人の牢屋近くで待機することになった。


夜もだいぶ深くなって来た頃、軍の夜間演習が始まる。大きな声に金属のぶつかり合う音が悪魔の森の奥に深くにも響き渡っていた。


それを合図にマーチさん達が動く。


通路を警備していた男達が慌てるようにムンダンの元に駆けつける。


「おい、じぃーさん。ここから出ろ」


「なんじゃ、無理にじじいを起こすな怪我でもしたらどうする」


「グゲッ!!」


ムンダンのじいさんからしたら突然、警備の男達が倒れたように見えたのだろう。ぼーぜんとして倒れた男達をみていた。


隠匿魔法を解いてムンダンの前に出る。


「はあ? で、でたー!!」


でたーってなによ。俺はオバケじゃないっての。


「じいさん、静かにしてもらえるか。こいつらを縛る。大人しくしててくれ」


声を出さずウンウンと頷く。


男達を縛ると牢屋の一番奥に移動させて、牢屋を出て通路で待機する。


ムンダンがおれの後を付けてきた。


「あんた何者だ? 何故わしを助けた?」


「別にあんたを助けた覚えはない。あんたがたまたま1人で広い牢屋を使っていただけだ。


あそこなら、まだ人をつめれるだろう」


ムンダンが俺をまじまじと見る。


「あはははは、小僧。気に入った。

わしも手伝おう」


そう言って鍵を見せる。


「これは牢屋の鍵だ」


そう言うと他の牢屋に行き鍵を開けて捕らえられた者を助け出す。


「小僧。これで全部だ。わしらは何をしたらいい?」


「仲間が来るまで奥で待機だ。


俺が敵を捕まえたら、縛って牢屋に放り込んでくれると有難い」


「おお、任せておけ!」


ムンダンが楽しそうにしている。そこに何人かの警備の男達が来るが全てを捕らえ牢屋にいれていく。


そして最後に来たのがダリアだった。


「お兄ちゃんどう。終わった?」

「ダリア、お疲れ。こっちはみんな無事だ」


「OK。マーチさん呼んでくる」


マーチさんが来ると捕らえられた人達と一緒に薪小屋から外に出る。


それと同時に兵士達が地下通路を通って聖教ナイトの敷地に突入していった。


薪小屋の前にマタベリア辺境伯が部下と共にくると、ムンダンがそっとおれの後に隠れてしまった。


「私はこのマタベリアの領地を納めるマタベリア辺境伯である。


わしは君らにとっては敵も同然の立場を通している。


だが、牢屋につなぐつもりはない。兵士と共に1度街中に入ってもらう。


今後の事は明日話をしよう。大変な思いをしたと思う、今日だけはゆっくりと休んで欲しい」


      ◇◇◇◇◇◇◇


いつも読んで頂き有難うございます。

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この小説を読んで「面白かった」「もっと読んでも良いかも」と感じて頂いたら↓☆を★に切り替えて頂いたけると有り難いです。


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