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双子座の勇者 2人で作る物語 900年の時をつなぐ親友との友情と共に  作者: 武田 健太郎


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ダッツとダリア

宿に付いて一休みしているとダリアが入ってきた。


「お兄ちゃん、今日ハルアさんとマーチさんと用事有るからこれから出かけるね」

「分かった。気を付けてな」


ダリアがで出かけた後で、姿見鏡を覗く。ダッツとマリーンの声が聞こえて声をかける。


「ダッツ、マリーンいるかい?」

「タツキか? 久しぶりだな」


そう言いながら何かの作業をしている。

「なんかタイミングわるかったか。また後にするよ」


「うん? そうでもないぞ。それとお前にも報告があってな」


そう言うとダッツとマリーンが並んで座る、ダッツがはずかしそうにしているとマリーンが横からダッツをつつく。


「タツキ、俺とマリーンは夫婦になった」


「え?」


「だ、だから結婚したんだよ」


え? 俺の知る伝記ではダッツとマリーンは夫婦じゃ無かったはず。


ダッツは魔王討伐後、田舎に込もって孤児達の救援にあたりマリーンは王都で聖魔法と治癒魔法の先生をしていたはずだ。


混乱する頭を振って考える。何かお祝いを言わないと。


「ダッツとマリーンって何歳なんだ?」


いや、違うくて。


「俺もマリーンも15才だよ」

「15才で結婚できるの?」


「なんだ? そっちは違うのか?」

「ああ、男も女も18才からだ。ちょっと違うけど、兎に角おめでとう」


と、取りあえずお祝いを言えた、そう思ってほっとする。


「て、言うことは2人は後2年は結婚出来ないのか?」

「そう言う事になる」


「タツキ、お前捨てられるなよ」

「ダッツ。変な事を言わないの。2人はそんな事を気にしない位仲良しなんだから」


なんか変な方向に向かいそうなので兎に角話題を変えよう。


「ゴールドはどうしてる? 宿は一緒じゃないのか?」

「ゴールド? ああ、今奥さんと一緒にいるよ」


「はじめまして、ゴールドの妻のウナエです。私達夫婦がダッツとマリーンの2人の見届け人です」


ウ、ウナエ? ダッツのパーティーの? あの世界最強魔女と歌われた。伝説の魔法使い。


自ら賢者と呼ばれることを嫌い魔女を名乗り、高名な魔道師を後世に残したと言われる女性。それがウナエだ。


ウナエは優秀な魔法使いを沢山世に沢山送り出した、その弟子達も賢者を名乗らず魔道師と名乗ったのだ。


「はじめまして。タツキ ムルシアです。


ダッツとマリーンにはずっとお世話になっています。


このところゴールドにも良くしてもらってる」


「フフ、たまにマリーンとダリアちゃんと楽しくおしゃべりしてるの。私達こそよろしくね」


ダリア、知ったの? ゴールドとウナエが夫婦でダッツのパーティーのメンバーだって?


「あ、それはそうと、エンシェントドラゴンの方はどうなった?」


「あ、それか?実はこの4人で選抜大会にでててな、現在3連勝中だ」


「そうか、相変わらず凄いな」


しかし凄い、流石は伝説となっている魔王を倒した男だ。何故か俺まで誇らしくなってきた。


この世界で覇者と呼ばれたダッツ。そして勇者と称えられたパーティーがこうやって集まってきたのか。


900年前のダッツのパーティーは、勇者 ダッツを中心に聖女 マリーン。魔法使い ウナエ。タンク ゴールド。剣士 デットを加えた5人のパーティーだ。


それが記録として残る物だ。


でも、もしかしたら違うのかもしれない。我々の時代には色々な人がこうだったら良いな等の思いが脚色されて伝わっているのだろう。


ここからは、俺だけの特別な歴史を知れるかもしれない。なんとも贅沢な、時間だ。


「ダッツ。ダリアは知ってるのか? 2人が結婚するって?」


「う!」


ダッツが顔を伏せる。

え? 俺はなんか聞いちゃ行けないことを聞いたか。


助けを求めるようにマリーンを見ると、何故かマリーンが俺を睨んでいた。


俺は何かしたのか? ドキドキとしながらダッツを見る。


「タツキ」

その後、恐ろしく長い時間が流れる。


「プッ タツキ。お前だけだぞ、知らないの」


「「「ブッ ワハハハハハ」」」


「タツキ、やっぱり期待裏切らないな」


「ちょっと。ダッツ可哀想だよ」


「アハハ」


「お腹痛い」


そう言って4人で笑い始める。


そうか。こいつらみんなそろって俺を馬鹿にして楽しんでいたのか。


「おい、お前ら。俺をからかって楽しかったか?」


「タツキ、何を怒ってる?」


「ふざけるな!! 結婚するのもどうせ嘘なんだろう。


そんなに俺をからかって楽しいか?」


そう言って立ち上がり姿見鏡を裏返す。


「真剣に話を聞いて損した!!」


◇◇◇◇◇◇


ダリアとマリーン、ウナエの会話録


「お兄ちゃん、ただいま」


「あ、ダリア」

マリーンの声が聞こえふと見ると姿見鏡が裏返してある。それでお兄ちゃんは部屋にいない。


「どうしたの?」

「ごめんなさい。なんかタツキさんを怒らせた見たい」


「は? 何したの?」

「うん、私とダッツの結婚を報告したの。


タツキさん、自分だけが知ってるのは悪いと思った見たいでダリアも知ってるのか?


って、聞かれて」


「フムフム」

「ダッツがからかったのね、そしたら真剣に怒ってしまって。


ごめんなさい」


マリーンが頭を下げる。


「そ。それだけ? みんなして笑ったりしてない」

「ハイ、ごめんなさい」


「ウナエもいるでしょ。会話に入りなさい」


ダリアが少し怒りながらウナエを呼ぶ。


「ごめんね」


ウナエがテヘペロしながら、鏡に映る。


「2人には言ったよね。


お兄ちゃん、頭に馬鹿が付く程真面目だって、ましてお兄ちゃん。みんなの事本当に尊敬してるの。


ちょっと考えると分かるでしょう。マリーンもウナエも、尊敬している人達からそんなことされたらどれだけ傷付くか」


「でもさ、タツキさんて落差がありすぎない?


戦略の話や戦いの話しになると物凄く回転早いのに、こう言う話になると急にウブになると言うか」


「ウナエ」

そう言ってダリアが睨むみ、マリーンがウナエをいさめる。


「ウナエさん、やめよう。


ダッツにゴールドさんとウナエさんをパーティーに入れた方が良いって説得してくれたのタツキさんだったし。


ダッツもタツキさんの言う事ならってパーティーに入れたし。


ゴールドさんもダッツとトラブった時は必ずタツキさんに相談してるし。


タツキさん、みんなのお兄ちゃんみたいにまとまるように努力してくれてるんだよ」


「え? ゴールドもタツキさんに相談してたの?」


「ウナエ知らなかったの?」


「うん。


でもそう言えばゴールド、私にも優しくなったし良くしてくれるようになったけど」


「それは私のアドバイス。女の気持ちは女にしかわからないでしょ。

ゴールドさん、ウナエの誕生日も知らなかったし。


普段、気持ち良く働けるのは奥さんのおかげだよってね、言っといた」


等々。。。


「ところで、ダリアとタツキさんは結婚の予定は無いの?」


「私達?

うん。結婚出来る歳に私がなったらするよ」


「え、なに決まってるの?」

「うん。お兄ちゃんからはプロポーズされたよ」


「「何時よ!!」」

「私が15才になった日。


ずっと一緒にいよう。俺と結婚してくれって」


「で、で、ダリアはなんて答えたの?」

「そりゃあ、決まってるでしょ」


「そうだよね。いつもラブラブだもんね」

「まあね♡」

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